NHK受信料「初月無料」を利用して支払いを節約
BS・CS放送の有料チャンネルの多くやNetFlixを除く大手動画配信サービスでは2週間の無料体験、あるいは契約した初月の視聴料が無料になるシステムを採用しています。じつは、NHK受信料にも初月無料という制度があり、うまく活用すると支払う受信料を節約できます。ただし、無料期間の計算方法が独特なので注意が必要です。
NHK受信料は契約・解約月の支払い不要
NHK受信契約の内容を定めた「日本放送協会放送受信規約」には、契約を結んだあとの受信料支払い義務の規定があります。この規定では、受信料を支払う期間を「放送受信契約者は、受信機の設置の月の翌月から第9条第2項の規定により解約となった月の前月まで」と定めています。なお、第9条第2項は解約に関する規定です。
つまり、NHK受信料は契約を結んだ月と解約した月については支払う必要がありません。例えば、2022年12月にNHKと受信契約を結び、2023年3月に解約したケースでは、2023年1月・2月の2か月分のみNHK受信料を支払うことになります。
この規定だけであれば、2023年1月にNHK受信契約を結び2月に解約、さらに3月に再契約し4月に再解約といった手続きを繰り返せばNHK受信料の支払いをまぬがれ続けられそうに見えます。しかし、そこには抜け道をふさぐ規定があり、1~2か月間の受信契約を結ぶケースでは、契約月と解約月も受信料を支払う必要があるのです。
NHK受信料を引越しで一旦解約して節約
また、NHK受信料の契約月・解約月無料の規定は、引っ越しなどで受信契約を移転した場合には、NHK受信契約自体は継続しているため適用されません。そのため引っ越しを行う際には、いったんNHK受信契約を解約する条件を整えた上で解約した方が、NHK受信料の支払いを節約できるのです。
例えば、引っ越し前に古いテレビを処分してしまいNHK受信契約を解約。その翌月に引っ越し先で新たなテレビを購入するといった手順で引っ越しを行えば、NHK受信料を解約月・再契約月の2か月分支払わずに済みます。
また、長期出張や旅行などでいったん賃貸物件を解約する場合にもこのテクニックは有効です。出張や旅行の期間中は、所有しているテレビをトランクルームなどに預けてNHK受信契約を解約。出張や旅行が終わり、再度賃貸物件に住んだ際にテレビを引き取りNHK受信契約を結び直すことで、2か月分のNHK受信料が節約できます。
ラジオライフ編集部
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