ポケモンのイラストコンテストでAI画像一次通過
現在では、AIが患者のX線やMRI画像を解析したり、クレジットカードの不正利用の検知や信用リスクの評価、天気やトレンドを予測した小売店の在庫管理など、あらゆる場面で活用されています。光があれば闇があるもの。一方で、AIについて解決していくべき課題も生まれています。ポケモンのイラストコンテストの事例を見ていきましょう。
AI画像がコンテストで一次審査を通過
世界6か国同時開催で話題の「Pokemon Trading Card Gameイラストレーションコンテスト2024」で、2024年6月、一次審査を通過した300作品が発表されました。
なんとそこに、画像生成AIによるAI画像が含まれていたことが発覚。主催者側は規約違反だとして応募者を失格にし、公式サイトでその旨を報告しました。
海外で同一人物がピカチュウとイーブイのAI画像を何枚も生成し、複数名義で応募していたといいます。主催者側はAI画像であることを見抜けませんでした。
AI画像を的確に見分けるのはより困難
SNSでは審査の甘さを厳しく追及する声が噴出し、上記の対応を取ったかたち。デジタル作画と画像生成の技術は日進月歩で進むだけに、的確に見分けるのはより困難になっています。
日本の公式サイトでも、一部の作品に規約違反があったと報告。主催者側は、画像生成によるAI画像を判別する、AIサービスを使用していなかったのでしょうか。
このような事件が今後もおきる可能性は十分にありえるでしょう。写真コンテストも含め、作品を公募するのが難しい時代になってきたといえるでしょう。
The following two tabs change content below.
ラジオライフ編集部
ラジオライフ編集部 : 三才ブックス
モノ・コトのカラクリを解明する月刊誌『ラジオライフ』は、ディープな情報を追求するアキバ系電脳マガジンです。
■編集部ブログはこちら→https://www.sansaibooks.co.jp/category/rl
最新記事 by ラジオライフ編集部 (全て見る)
- 後部座席のシートベルト着用率が一番低い県は? - 2024年12月4日
- 中華製の野良スマホゲームの怪しい実態を調査 - 2024年12月3日
- NHK沖縄放送局だけ県庁所在地名でないのはなぜ - 2024年12月3日
- 街中に溢れる盗聴波を探すときに必要な機材は? - 2024年12月3日
- テキストからダイアグラムを生成できるGPTsとは - 2024年12月2日
この記事にコメントする
あわせて読みたい記事
関連する記事は見当たりません。