単元未満株を使った勝率100%の攻略法がある?
「単元未満株」とは、単元株制度において1単元に満たない数の株式のこと。通常は、銘柄ごとに1000株/口といった最低限の単元株数が決まっています。例えば、株価が300円であっても、単元株数が1000株/口であれば、30万円が必要になります。これを1株単位で売買できるのが単元未満株です。

単元未満株は小数点以下を切り捨て
近年、1株から株が買える「単元未満株」に対応する証券会社が増えてきました。2024年の夏頃、この単元未満株を使った勝率100%の攻略法があったことをご存じでしょうか?
舞台となったのはSBI証券。ここでは単元未満株を購入した際は、小数点以下が切り捨てで計算されます。仮に株価が100.9円であれば、100円ポッキリで買えるということです。
わずか0.9円の差ですが、単元未満株を100回買い、同時に100株の空売りを両建てするとどうなるでしょう? 10,000円の投資に対して10,090円が回収でき、90円の儲けになります。
単元未満株の取引を1日1回までに制限
このシステムに目を付けたのが一部のプロたち。スクリプトによって1日に何万回という単元未満株の取り引きを行うことで、大きな利益を手にしていたようです。
このサヤ取り行為に気づいたSBI証券は、2024年7月27日に単元未満株の取引を1日1回までに制限。同時に、空売りができないようにもシステムを改修しました。
フタを開けてみればシンプルな話ですが、この必勝法にたどり着いたプロの慧眼には正直感服します。ネット上にはこういった“抜け穴”がまだ存在しているかもしれません。
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ラジオライフ編集部
ラジオライフ編集部 : 三才ブックス
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