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ファンが増設可能な拡張型水冷CPUクーラーとは

ここ数年、ゲーミングPCなどに搭載されるハイエンドCPUは発熱が深刻化しており、従来の空冷CPUクーラーでは十分に冷やしきれないケースが増えています。メーカー公式も、高いパフォーマンスを求めるなら空冷よりも水冷クーラーの使用を推奨するほど。しかし、水冷CPUクーラーを導入すると、CPU以外の周辺パーツの発熱が問題になります。


ファンが増設可能な拡張型水冷CPUクーラーとは

水冷CPUクーラーは周辺パーツが課題

空冷の場合、ファンの風がCPU周辺のメモリやSSDにも届き、間接的に冷やせるわけですが、水冷はCPUのみが冷却されるので、周辺パーツの温度が上昇する恐れがあるのです。

もちろん、各パーツに個別の冷却ファンを取り付ける方法もありますが、最近のハイエンドPCでは「魅せる」要素も重要視され、後付けパーツを多数取り付ける方法は好まれません。

そこで、メーカーが考えたのが「水冷ユニットの電源を活用し、スマートに周辺パーツを冷却する」という方法。それがSilverStone社の「IceMyst」シリーズです。


水冷CPUクーラーにファンが追加可能

「IceMyst」シリーズは、水冷ヘッド部分に小型冷却ファンを追加できる構造で、CPU周辺パーツを効率的に冷やせるようになっています。水冷ヘッドの周囲約320°の範囲をカバーし、メモリやSSDの温度上昇を抑えることが可能です。

また、ゲーミングPC向けのカスタマイズ性にも優れ、RGBLEDを搭載。PCのシステム側から発光色の調整が可能で、各マザーボードメーカーのRGB管理ツールと連携して、好みのカラーパターンを設定できます。

水冷ヘッドは最大18個までファンを増設できますが、実際に風の流れを考慮すると1~3個程度が現実的。メモリやSSDを重点的に冷やすなら、最適な位置に配置することで高い冷却効果を得られるでしょう。

一見イロモノのように見えますが、冷却性能はしっかりしており、マザーボードの「HWモニター」を使っても、安定して冷やされていることを確認できました。実勢価格は19,000円~です。

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ラジオライフ編集部

ラジオライフ編集部三才ブックス
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