パナマ文書の法律事務所はそのスジで有名だった
「パナマ文書」は、「タックス・ヘイブン」(租税回避地)の会社の設立を手掛けるパナマのモサック・フォンセカ法律事務所から流出した内部文書です。存在が明るみに出た2016年4月以降、世界に波紋を投げかけています。モサック・フォンセカ法律事務所について詳しく見ていきましょう。

モサック・フォンセカは著名人が顧客
オフショア金融センターの1つで中南米にあるパナマは、近隣国に比べれば情勢が安定している地域。もともと金融業が盛んだったこともあり、節税用のペーパーカンパニーの設立に特化した法律事務所が乱立しました。
その中でも抜きん出ていたのが「モサック・フォンセカ法律事務所」です。この法律事務所のウリは、徹底的な顧客のプライバシー保護でした。そのため、著名人が顧客に多いことで知られていたのです。
ちなみに、モサック・フォンセカ法律事務所はオフショア金融センターの国々でも、次第に資産隠しへの監視の目が厳しくなっていた頃、規制が進んでいない地域に次々と進出。匿名性を担保できる土地を探し続けました。
モサック・フォンセカからの流出情報
闇の住人との付き合いは太く、ICIJによると薬物や武器の密売など犯罪組織も顧客にいるといいます。なお現在、モサック・フォンセカ法律事務所は「盗まれた情報を使うことは犯罪」と主張しているとか。
ちなみに流出した情報は、1970年代から現在に至るまで、モサック・フォンセカ事務所で作成された書類や電子メール、写真などのファイル1,150万枚分。約214,000社の法人と、約36万の企業や個人の氏名・住所が記載されている機密資料になります。
ただし、モサック・フォンセカ法律事務所からどのように情報が流出したのかは明らかにされていません。内部告発もしくは、脆弱だったモサック・フォンセカ事務所の情報セキュリティが外部からハックされた可能性もあります。
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ラジオライフ編集部

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