飛行機事故で「最も安全な座席」はどこなのか?
羽田空港の滑走路上で起こったJAL(日本航空)と海上保安庁の航空機が衝突事故。いつ飛行機事故に遭うか誰にもわかりません。そこで、ぜひ覚えておきたいのが、飛行機事故に遭ったときに最も安全な座席はどこかということでしょう。飛行機事故の実験では、後方座席が最も安全という結果になりました。
飛行機事故実験で安全な座席を検証
一般的に、飛行機による事故が起きる確率は自動車などと比べて低いといわれます。しかし、ひとたび事故が起きると大惨事に発展しかねないのが飛行機です。1985年8月に群馬県御巣鷹山に墜落した日本航空123便の墜落事故では、520名もの死者が出ています。
日本で最大となったこの飛行機事故で、生存した4名はいずれも後方座席に座っていたといいます。いったい飛行機事故で最も安全な座席はどこなのでしょう。
じつは、実際に飛行機の機体を使った墜落事故実験が行われています。アメリカ・ディスカバリーチャンネルが飛行機の墜落事故を再現実験した番組「Plane Crash」でボーイング727を上空から墜落させて安全な座席を検証したのです。
飛行機事故で最も安全な座席は後方
飛行機の墜落事故実験の結果、コックピットのある前方は重力の12倍の12Gもの衝撃がかかり粉々になりました。翼のある中腹部分の衝撃は8G、最後尾にかけて衝撃は6G程度まで下がっていきます。
そして前方座席は即死、中腹の座席は重傷もしくは死亡、後方座席は生存する確率が最も高いという結果が出たのでした。飛行機に乗るときは、事故に備えて最も安全な後方座席を選ぶのが賢明といえるでしょう。
ただし、機内で火事が発生した場合は話は別。こちらの場合は、前方や非常口近くの生存確率が高くなります。逆に後方座席は、逃げ遅れてしまう可能性があることも肝に銘じておきましょう。
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ラジオライフ編集部
ラジオライフ編集部 : 三才ブックス
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