管制塔が航空機へ離陸を許可する決めゼリフは?
クリアランスデリバリーから管制承認を受けた航空機は、グランドコントロールの指示で駐機場から滑走路へと向かう誘導路に向かいます。そして、グランドコントロールは誘導路をタキシングしている航空機にタワーへの周波数変更を指示。航空機が誘導路をタキシングしていると、タワーコントロールから呼び出されます。

タワーコントロールから離陸の許可
そのタイミングは、必ずしも滑走路に入る直前ではありません。「ジャパンエアー123、東京タワー。ランウェイ16レフト ライン アップ アンド ウエイト(日本航空123便、東京タワーです。滑走路16Lに入って待機してください)」となります。
「ランウェイ ライン アップ」が滑走路への進入許可になり、「ウエイト」が待機です。着陸機があるなど、滑走路に入る手前で待機を指示する場合は「ホールドショート オブ ランウェイ」となります。
到着機を着陸させたり、先に離陸した出発機との間隔が取れたところで、タワーコントロールから離陸の許可が出ます。「ジャパンエアー123、ランウェイ16レフト クリアード フォー テイクオフ(日本航空123便、滑走路16Lからの離陸を許可します)」という具合です。
タワーコントロールの内容を復唱する
タワーコントロールが告げた内容をパイロットが復唱し、正しく伝わっているのかを相互に確認します。復唱はタワーの交信に限らず、各管制席との交信でも行っている無線通話の基本です。
交信内の「クリアード フォー テイクオフ(cleared for take off)」のフレーズが「離陸を許可する」になります。タワーがこれを告げると、滑走路端に待機していた航空機は、ジェットエンジンの出力を高めて加速。機首を上げて大空へと一直線に上がり、目的地へと向かって行くのです。
ちなみに、高知空港の管制席はタワーコントロールだけなので、グランドコントロールとクリアランスデリバリーの管制業務はタワーが代行することになります。

ラジオライフ編集部

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