首都高を迂回しても最安料金を適用するETC割引
東京都心を通る首都高速は急カーブや複雑な分岐が多く「なるべく乗りたくない」という人も多いでしょう。それでも、高速料金を節約するために仕方なく首都高速を使っているドライバーもいるはずです。しかし、外環道や圏央道へ迂回しても首都高速ルートと同じ料金になるETC割引があるのでした。
首都高迂回でも最安料金のETC割引
NEXCO東日本・中日本と首都高速が2016年4月1日から導入した新料金システムでは「起終点を基本とした継ぎ目のない料金」という考え方が採用されています。これは、首都高速を迂回して外環道・圏央道を利用する場合、首都高速利用と同じ料金まで割り引くというものです。
そもそもNEXCO3社の通行料金には、複数のルートがあった場合、実際の走行とは関係なくもっとも安いルートで計算するという仕組みがあります。しかし、途中に首都高速が入るルートに関しては、このルールの適用外でした。
しかし、これでは東名高速から常磐道方面へ抜けるようなケースで首都高速経由がもっとも安いルートとなり、都心に用事がない自動車も首都高速へ集中してしまいます。せっかく迂回ルートの外環道や圏央道が開通したのに、首都高速の渋滞が解消されないのでは意味がありません。
そこで「起終点を基本とした継ぎ目のない料金」では、首都高速経由がもっとも安いルートの場合に「ETC限定で外環道や圏央道へ迂回した際も通行料金は首都高速経由で計算する」というルールになりました。
首都高を迂回したETC割引の適用外
首都高迂回のETC割引を利用する注意点として、発着いずれかのICが「首都高速・外環道・京葉道路」にあると、このETC割引は適用にならないことです。中央道八王子IC~外環道草加ICを走行する場合、圏央道~関越道~外環道というルートで走行すると実際に通過した路線の通行料金になります。
なお、京葉道路・東京湾アクアライン経由のルートが一番安い場合、その料金までは割引されません。例えば、八王子ICから成田空港へ向かう場合、首都高速と京葉道路を使うルートが一番安くなりますが、圏央道へ迂回した際の料金は中央道~首都高速~東関道の料金で計算されます。
このほか、もともと圏央道や外環道へ迂回した方が通行料金が安い場合はそのままの料金が適用です。これは、東名高速方面から中央道方面へ抜けるように首都高速利用が遠回りとなるケースや、首都高速を利用すると長距離割引が少なくなるケースが考えられます。
ラジオライフ編集部
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