FT-M300Dは最新モービル機だけに物足りない印象
八重洲無線の「FT-M300D」は、2020年に発売された最新のモービル機です。エアーバンドの2波同時受信は、ヤエスの伝統を受け継いだVHF帯とUHF帯のフルカバー仕様。自由な組合わせで受信できます。最新モービル機であるFT-M300Dのエアーバンド受信性能を詳しく見ていきましょう。
FT-M300Dは感度が周波数により乱高下
エアーバンド全域の2波同時受信が可能なFT-M300Dですが、肝心の感度は周波数によって乱高下。VHF帯はまだしも、UHF帯225~320MHzの実用性は相当厳しいものがありました。
ハンディ機で受信できている300MHz帯が、スケルチを開放しても受信できないケースも…。最新モービル機だけに物足りない印象です。
スキャン速度は平均値の毎秒13.1チャンネルよりも速いのですが、FTMシリーズの悪しき伝統、バンクが無いため活かし切れません。
FT-M300Dはすべてが物足りない印象
FT-M300Dには新たにmicroSDによる録音機能が搭載されました。しかし、これは音声のみで受信データは記録されないICレコーダー機能に留まっています。
受信データなどが記録されないのは残念。エアーバンドの受信では、すべてが物足りない印象です。ディスプレイはドットマトリックス方式で、サイズは41W×30H㎜となります。
FT-M300Dの発売日は2020年6月。本体サイズ/重さは139W×42H×132D㎜/970gです。コントローラーサイズ/重さは139W×53H×24D㎜/127g。通常のメモリー数は999チャンネルで、バンク構成は999チャンネル×1バンクとなります。実勢価格は39,900円です。
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ラジオライフ編集部
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