停電・断水の情報収集に役立つライフライン無線
地震や台風で被災すると電気・ガス・水道の供給がストップして、長びけば日常生活に大きな支障が出ます。そんな時に受信すると何かと便利なのが「ライフライン無線」です。作業の連絡から復旧の様子が見えてきます。そして、ライフライン無線は、不思議なほどアナログ波が生き残っているのです。
停電原因や復旧作業の進み具合を把握
2000年代の早期にデジタル化した電力会社の連絡波。都市部ではアナログ波が停波したこともあり、完全デジタル化したと思われていますが、郊外ではアナログ波が残っています。
2018年10月に関東地方を襲った台風24号は猛烈な風で電線を断線し、飛来物が電線に引っかかるなど、電力線のトラブルが頻発しました。東京電力の作業員が現場に向かって対処する際に、連絡用としてアナログ無線が多用されたのです。
電力会社の交信は専門用語が多くて分かりにくいのですが、聞き込んでいくと停電の原因や、復旧作業の進み具合などが把握できます。テレビはもちろん、SNSでも得られない情報です。
各課のコールサインなどの防災資料
断水の際は、給水車が出動するので、受信してその動向を把握したいものです。水道事業は自治体によって運営されています。給水車の配備先が上下水道課なら水道無線で、防災課なら防災無線で運用されるでしょう。
ただし、給水車とすぐに分かるコールサインを使うとは限りません。そんな時は、自治体のWebサイトを検索してみます。役所によっては、各課のコールサインなどの防災資料が公開されているからです。
平時から交信が少なく、多くがデジタル化されているため、受信対象になりにくいライフライン無線ですが、サバイバルに備えて、地元の無線が受信できるかどうかをチェックをしておくとよいでしょう。
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ラジオライフ編集部
ラジオライフ編集部 : 三才ブックス
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