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Twitterの「#救助要請」は本当に適切なのか?

東日本大震災あたりから増えている、Twitterによる救助要請。電話はつながらないけどネットはつながるという場合に、Twitterで「#救助要請」のタグを付けてツイートするのが新たな救助要請の手段として使われています。はたして、Twitterによる救助要請は正解なのでしょうか。正しい救助要請の仕方とポイントを、防災アドバイザーの高荷智也氏に解説してもらいました。


Twitterの「#救助要請」は本当に適切なのか?


「#救助要請」を書き込む前に119番

SNSによる「#救助要請」は最後の手段です。自分自身や目の前の誰かが救助を必要としている場合、仮に「#救助要請」で助けを呼んだとしても、その投稿を見た方が助けに来るのではなく、その投稿を見た誰かが119番通報をして、消防による救助が行われることになります。

実際に「#救助要請」の投稿の中には、400~500回以上リツイートされ、拡散されているものもありました。しかし、SNSへ書き込みをするヒマがあるならば、つながるまで119番に鬼プッシュを繰り返し、自分で直接助けを呼ぶのが最短コースです。

大規模災害で電話がつながらない場合や、手元にWi-Fi端末しかない場合は、LINEなど「ネットで完結するアプリ」を使って下さい。この時は家族や知人に連絡を取り、自分が危険な状況であること、119番に通報してほしいことを伝えます。


「#救助要請」の正しい投稿の仕方

「#救助要請」が登場するのは、電話(119番)はつながらないが、インターネットはつながる状況において、頼れる身内が存在しない、または誰にもつながらない場合だけです。あくまでも、自力または家族による119番通報ができない場合の、最後の手段として認識しておきましょう。

最終手段を使わざるを得ない場合は、Twitterで救助要請をする時のルールを覚えおきましょう。まず投稿がデマでないことを示し、行政に情報を拾われた場合に確実な救助を行ってもらうため、できるだけ詳しい状況を記述することが重要です。

現在地の住所、救助対象の人数や詳しい属性・状況、周囲の写真などを加えて投稿して下さい。また、実際に救助された後は投稿を速やかに削除して、情報の拡散をストップします。

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ラジオライフ編集部

ラジオライフ編集部三才ブックス
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