迷惑動画で弱者を閲覧数稼ぎネタにした悪質行為

若者による迷惑動画の投稿が止まりません。2023年にSNSで炎上した主な事件を振り返ってみると、毎週のようにほぼ何かしらの迷惑動画の炎上が発生しています。スシロー事件のような客テロともいえる迷惑動画もよく炎上しましたが、いじめや侮辱など、モラル崩壊型の迷惑動画も多数炎上しています。

迷惑動画でTikTokの閲覧数稼ぎネタ

名古屋の若者の間で、ホームレスの高齢女性をからかう様子を撮影し、TikTokなどに投稿する“遊び”が流行。これがTwitterに転載されたことで、こうした行為に批判が殺到し、大炎上となりました。

愛知県警は3月14日までに迷惑動画を投稿していた10代の少女らを書類送検。少女たちは女性に「コンビニで商品を買ってあげる」と嘘をついて一緒に店を訪れ、会計直前でレジ前に女性を置き去りにする様子を撮影し、動画を投稿していました。

容疑は店舗への建造物侵入。取り調べに対して少女らは「バズらせたかった」と供述。このホームレス女性は、一部のTikTokユーザーの間で閲覧数稼ぎのターゲットとして有名だったとか。他にもお酒を吹きかけられたり、しつこく付きまとわれる迷惑動画が投稿されていました。

3月11日、埼玉県内の男子高校生が東日本大震災の被災者を揶揄する内容の迷惑動画を投稿。これをインフルエンサーが自身のTwitterアカウントで取り上げたことで、瞬く間に拡散されました。

東日本大震災の被災者について「死んでしまった人はお墓で聞こえないと思うが（笑）、ほんとに悔しいです。ザーメン」と、カメラに語りかける動画。騒動になり「本人はショックを受け落ち込んでいる」と報道されました。

生徒の通う高校はスポーツの強豪校として知られ、インフルエンサーの投稿にも高校名が明記されていたことから、同校にも批判が殺到。翌日、同校の公式サイトに「多くの方々にご不快な思いをさせてしまいましたことを、心よりお詫び申し上げます」という謝罪文を掲載する事態となりました。

ラジオライフ編集部：三才ブックス

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