フリーWi-Fiの「なりすまし」から身を守る方法
フリーWi-Fiスポットで注意すべきは暗号化された通信を解読されることではなく「なりすまし」です。悪意のあるWi-Fiはネットの接続をすべて偽装できるため、例えばGoogleの偽ページを作ってログイン画面を出せばパスワードを抜くことが可能。フリーWi-Fiスポットの「なりすまし」から身を守る方法が「VPNソフト」です。

フリーWi-FiスポットはVPN接続で利用
通信を丸ごと暗号化する「VPN」を使えば、フリーWi-Fiスポットの「なりすまし」でも中身を見ることはできません。VPNソフトは無料で使えるものがたくさんあります。通信速度は若干落ちますが、試してみる価値は十分です。
VPNソフトは各種ありますが、無料で使える「SoftEther VPN Client」が鉄板。フリーWi-Fiスポット利用時に本ソフトでVPN接続すると、通信内容を読み取られるリスクを軽減できます。接続元を海外に偽装するのも容易です。
フリーWi-Fiスポットを安全に利用する方法には、まずはVPNソフトをパソコンにインストールします。そして、SoftEther VPN Clientを起動し「VPN Gate 公開 VPN 中継サーバー」をダブルクリックしてください。
フリーWi-Fiスポットでも通信が暗号化
すると、VPN中継サーバー一覧が表示。この中から「回線速度」の項目を見て、通信速度の速いサーバーを選びます。国・地域の欄で、海外のサーバーも確認した上で選択しましょう。
VPN中継サーバーを選択したあとに、接続に使う公開プロトコルの選択が表示されたら「TCPを使用」にチェック。「接続完了」と表示されればOKです。フリーWi-Fiスポットでも、これで暗号化された状態で通信が可能になりました。
なお、このVPNソフトは筑波大学大学院の研究プロジェクトによるものなので、安心して使えるのもポイントです。フリーWi-Fiのなりすましから身を守りましょう。(文/橋本和明)

ラジオライフ編集部

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