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中高生3人のChatGPTによる不正契約の手口とは?

2025年2月、警視庁は「楽天モバイル」のシステムに不正ログインし、多数の通信回線を契約したとして、14歳と15歳の男子中学生、および16歳の男子高校生の計3人を、不正アクセス禁止法違反と電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕しました。中高生3人による不正契約の手口について詳しく見ていきましょう。


中高生3人のChatGPTによる不正契約の手口とは?

ChatGPTを利用して不正契約プログラム

警察によると、3人は通信アプリ「Telegram」を通じて、33億件以上のIDとパスワードを購入。その情報をもとに、少なくとも2,500件以上の回線を不正に契約したとされています。

3人は生成AIの「ChatGPT」を利用して、楽天モバイルの認証システムに機械的にログインを試みるプログラムと、成功したIDで自動的に通信回線を契約するプログラムを開発していました。

また、3人はこうして入手した回線を、Telegramを通じて1件あたり1,000~3,000円で転売し、約750万円相当の暗号資産を得ていたとみられています。


一度の不正ログインで複数回線の契約

楽天モバイルは一定条件を満たせば、追加の本人確認なしに、1つの楽天IDで最大15回線までの契約できる仕組みを採用しており、3人はこの仕組みを悪用し、一度の不正ログインで複数回線の契約を行っていました。

供述によると3人はオンラインゲーム仲間で、SNSで同様の手口を知ったことをきっかけに犯行を画策。プログラムの開発についてはTelegramで連絡を取り合っていたといいます。

このほか、通信記録の追跡を困難にする細工を施すなど、身元特定を避ける工夫をしていました。警察の調べに対し、「より高度な犯罪を実行して注目を集めたかった」などと話しているらしく、承認欲求も動機の一つとみられています。

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ラジオライフ編集部

ラジオライフ編集部三才ブックス
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