吉野家の「牛すき鍋膳」並盛の再現レシピをご紹介します。すき焼き風の甘辛いタレで牛肉と野菜を煮込んだ、温かくてボリューム満点の冬の定番メニューです。材料として、薄切り牛肉100g、長ねぎ1/2本、白菜2枚、春菊5本、しいたけ2個、焼き豆腐1/2丁、しらたき1/2袋、すき焼きのタレ（醤油大さじ3、みりん大さじ2、砂糖大さじ1.5、酒大さじ1.5、だし汁200ml）を用意します。鍋は小さめの土鍋か耐熱鍋を使用すると本格的です。
まず野菜類を食べやすい大きさに切ります。長ねぎは斜め切り、白菜は一口大、春菊は茎と葉に分けて適当な長さに切り、しいたけは石づきを取り4等分にします。焼き豆腐は一口大に切り、しらたきは食べやすい長さに切って熱湯で下茹でします。鍋にすき焼きのタレを入れて中火で熱し、沸騰したら牛肉を入れます。肉の色が変わったら、野菜類を硬いものから順に加えていきます。具材全体に火が通ったら完成です。吉野家の牛すき鍋膳には知られざる開発秘話があります。実はこのメニュー、2007年の冬に期間限定で登場し、想定以上の反響があったことから、その後冬の定番メニューとして定着したという経緯があるのです。特にすき焼きタレの配合にはこだわりがあり、一般的な関東風すき焼きよりもやや甘めの味付けとなっています。これは、吉野家の牛丼に慣れ親しんだ顧客の味覚に合わせた結果なのです。また、具材の選定にも特徴があり、すき焼きの定番具材である春菊やしいたけを入れつつも、白菜を多めに使用することでボリューム感を出しています。さらに、牛肉は通常の牛丼で使用している米国産の肩肉を使用しながらも、すき焼き用にやや厚めにスライスすることで、食感と旨味を強調。これによって、一般的なすき焼き店とは異なる、吉野家らしさを感じられる味わいを実現しているのです。タレについても研究が重ねられており、すき焼きタレに少量の牛丼のタレを加えることで、吉野家の味の統一感を出す工夫がされているといわれています。ご飯230gとともに、熱々の牛すき鍋膳をお召し上がりください。お好みで生卵を割り入れると、まろやかな味わいがさらに引き立ちます。吉野家ならではの牛すき鍋膳を、ぜひご家庭でもお楽しみください。