自転車ロックで盗難されにくいのは前輪?後輪?
健康志向の高まりもあって、自転車で通勤や買い物をする人が増えています。車種もシティサイクルだけでなく、電動アシスト自転車やスポーツバイクのシェアも増加。以前と比べて快適さやスピードは格段にアップしました。さて、自転車の性能は進化しましたが、盗難から愛車を守るロックはどうでしょうか。
前輪用の自転車ロックはシリンダー錠
シティサイクル用の自転車ロックは、前輪または後輪に据え置きで設置するタイプが一般的です。前輪用のカギは昔からあるシリンダー錠タイプで、専用キー以外の突起物でもカンタンに開いてしまったり、走行中に不意に前輪がロックされ大ケガをする恐れがあるということで、ほとんど使われなくなりました。今では絶滅危惧種です。
数十年前のモデルは傘の柄のパーツやヘアピン1本で簡単に解錠できましたが、最新の前輪錠はやや性能が上がったようで、シリンダー内部で複数のピンを同時に押さえる必要があります。そのため、解錠するにはやや時間や専門性が求められようになりました。
とはいえ、前輪錠カギ穴をマイナスドライバーなどでこじってしまうとひとたまりもないので、基本的には単体での利用は避けたほうがよいでしょう。また、プラスドライバーがあればロック状態のまま自転車本体から外せてしまう、致命的な弱点もあります。
後輪用の自転車ロックは3タイプある
後輪用の自転車ロックは、シリンダー錠・ボタン錠・ディンプル錠の3タイプがあります。いずれも基本構造は同じで、キーあるいはボタンで操作を行うとスチール製のストッパーがスライドし、開錠する仕組みです。
シリンダー錠は、シリンダー付近にマイナスドライバーを突っ込み、捻るだけで簡単にキー部分のプレートカバーがめくれてしまいます。その隙間にドライバーを挿し込み、軽く力を入れればカバーは難なく分離。するとストッパー機構が効かなくなり、ロックはあっさり解除されてしまうのです。
ボタン錠は、スイッチが可動するための隙間が存在。ここにマイナスドライバーを挿し込み、こじるだけで3枚おろしになってしまいます。プレート上下、キーユニットが分離したらストッパーは効かなくなり、自転車のロックが解除されるわけです。
ディンプル錠はピッキングに強く、シリンダーの強度も上がっており、通常のシリンダー錠のようにカギ穴部分を捻ることはできません。しかし、プレートを上下で合わせた作りなので、その微細な隙間にマイナスドライバーを挿し込めてしまいます。
ラジオライフ編集部
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