パトカーの赤色灯の下の白い箱の中身はなんだ?
街で見かける白黒パトカーには、赤色灯の下に白いボックスが付いています。これは警らパトカーの象徴である赤色灯昇降装置です。ルーフ上の白いボックスにはアームが収納されています。一方で、白いボックスなしに赤色灯がルーフに直接載っていたら、それは交通取り締まり用のパトカーなのです。
警らパトカーの赤色灯の下に昇降装置
白黒パトカーは「交通取締四輪車」と「無線警ら車」に大別されます。もっともわかりやすい外観の違いは赤色灯の載せ方です。無線警ら車と呼ばれる警らパトカーの外観の特徴は、ルーフ上に白いボックスを搭載していることです。
警らパトカーの白いボックスは赤色灯昇降装置。ボックスの中にはアームが収納されていて、赤色灯を高く上げて遠方からの視認性を高める役目があります。これは停車中のパトカーへの追突事故防止が目的です。
不審者への職務質問の際など路上に停車することが多い警らパトカーならではの装備といえるでしょう。赤色灯昇降装置は車内にあるスイッチのほかに、トランクの開け閉めで動作可能です。
警らパトカーは追尾取り締まり不得手
一方、赤色灯が白黒パトカーのルーフに直接載っているのは交通取締四輪車と呼ばれる交通パトカー。後方からの視認性を考慮していないのは、交通パトカーは違反車を安全な場所へ誘導して停車させるからです。
交通パトカーはスピード違反などの交通取り締まりが主な任務のため、以前は同じクラウンでも排気量が大きいモデルが使用されていました。ただし、最新の220系クラウンパトカーでは、警らパトカーと同じモデルが採用されています。
とはいえ、警らパトカーの乗員には追尾・スピード測定の技量がないため、追尾取り締まりは不得手。その分、信号無視や進行方向別通行区分違反などの現認系の違反で猛威をふるいます。
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ラジオライフ編集部
ラジオライフ編集部 : 三才ブックス
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