職務質問の身分照会で自分が何の容疑か知る方法

職務質問の際に無線で行われるのが「身分照会」。照会によって犯罪歴や自動車運転免許の有無、そして指名手配犯まで個人に関する情報が伝えられます。その際、照会内容が職務質問の対象者に分からないようにするために使われるのが通話コードです。その意味を知っていれば自分に何の容疑がかけられているか知ることができるのです。

職務質問の身分照会はセンターと連絡

警察の職務質問は基本的に警察官2人で行われるもの。そして、職務質問で怪しいとなれば1名が質問している間にもう1名が、免許証などから身分を照会します。そこで前科があれば、それに合わせて質問を変えていくわけです。

職務質問の身分照会は「警視331から123（ひゃくにじゅうさん）」と、警察本部に無線連絡します。「123」とは照会センターの警察電話番号に由来する略号です。すると警察本部が「警視331から123どうぞ」と照会センターに取り次ぎます。

こうして、照会センターから「123です、どうぞ」と現場の警察官とつながるわけです。ここで「警視331ですが、免確（めんかく）による男、総合（そうごう）1本願います」と身分照会。「免確」は運転免許証による氏名確認、「総合」は照会内容の略号です。

照会内容の略号は「A号」が犯罪経歴、「B号」が指名手配、「C号」が盗品、「L1号」が運転免許、「L2号」が違反･事故歴、「M号」が家出人手配、「S1号」が少年非行歴、「S2号」が暴走族、「Z号」が暴力団員、「車両C号」が盗難車。「総合」はA･B･M･Z号などをまとめて身分照会することを意味する略号です。