警察学校は巡査になって給料をもらって通う場所
警察官になるためにはまず、都道府県の実施する採用試験をパスしなければなりません。警察官採用試験では運動能力をテストする体力測定もあります。とはいえ、一般的な運動能力があれば体力面を問題とされて落とされることはほぼなし。警察官となって交番勤務するまでの流れを見ていきましょう。
警察学校は職業訓練校のような場所
警察官採用試験を突破したら、まず「巡査」を拝命し、警察学校に通います。警察学校は全寮制で、大卒ならば6か月、高卒・短大卒ならば10か月間。この期間で、警察官としての基礎を身に付けるのです。警察学校はいわば職業訓練校のような位置づけで、給料も支給されます。
警察学校ではランニングなどで基礎体力をつけながら、同時に柔道や剣道では在学中に全員が段位を取得しなければなりません。また、刑法や刑事訴訟法などの法律知識、IT技術や語学なども学びます。
ここで警察学校の1日の流れを見ていきましょう。起床は6時で6時半にランニング。その後に掃除、朝食で、午前に90分授業が2コマ、お昼を挟んで授業が2コマあり、17時ごろに国歌斉唱して終了です。
その後は自由時間で、各自勉強したり運動したり、それぞれの時間を過ごします。自由時間があまりなく、途中で脱落する者も多い警察学校生活。これを乗り越えて体力面・精神面ともに1人前の警察官に成長するわけです。
警察学校の成績順で卒業配置が決まる
警察学校を卒業すると「卒業配置」といい、各都道府県の管轄警察署に配属されます。ここで都市部の重要警察署に配属されるか否かは警察学校での成績順。とはいえ、卒業配置後の任務内容は全員同じです。
まずは地域課に所属して交番のお巡りさんからスタート。男女ともに交番勤務から警察官としての人生が始まります。その後、県警によっては刑事・交通・生活安全などの各部署を回って経験を積むこともあります。ここで、学校で学んだ知識を活かしつつ、現場の厳しさを実感していくことになるのです。
卒業配置後の勤務は約8か月。その後、再び警察学校で総括的な学習を行い、再度卒業配置時の警察署に戻って、ようやく1人前の警察官になるのです。交番勤務を1年から2年ほど続けた後、それぞれの道へと進んでいきます。
ラジオライフ編集部
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