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パトカーに高級車やスポーツカーがあるのなぜ?

高級スポーツカーのパトカーを持つ警察本部として、栃木県警察が有名です。現在は日産のGT-R(R35)とフェアレディZ(Z33)、レクサス・LC500、ホンダ・NSX(NA2)を所有しています。これら4台の新車価格を合計すると4千万円以上。税金で買うような金額ではありません。じつは、すべて寄贈品、つまりタダでもらったものです。


パトカーに高級車やスポーツカーがあるのなぜ?


パトカーの寄贈は全国各地で行われる

パトカーの寄贈は各地で行われており、その多くが地元の企業や団体です。フェアレディZとNSXは、日産とホンダがそれぞれ栃木県内に製造工場を持っているために寄贈されました。

メーカーにとって、黒白パトカーに姿を変えた高級スポーツカーは、走り回る宣伝車になります。これは表向きの理由で、もう一つは各種データ取り用ともいわれています。

特にNSXは日常的に使われることが少ないクルマなので、高速隊で使用されることで、メーカーのテストでは得られない、各パーツの摩耗具合などを、長期的かつ一定の間隔で調べることができるわけです。


パトカーの高級スポーツカーの消耗品

これらのデータ取りは、定期点検の際にメーカーの工場で行われているそうで、消耗パーツ代はかからないようです。実際、消耗品であるタイヤは30万円以上、ブレーキパッドも5万円以上とGT-Rは交換部品も高価です。

一方で、LC500とGT-Rは、栃木県内の個人が寄贈したもの。そのため、これらの整備費用は県警持ちです。高級スポーツカーは、タイヤやブレーキパッドなどの消耗品がとても高価。なので、現場での取り締まりよりも交通安全イベントなどの広報活動が主になってきます。

ハイパワーを維持するには、エンジンオイルも高品位なものを使用するため、ランニングコストがかかるのがスポーツカー。1台の高級スポーツカーよりも、現場で使えるクラウンを複数台欲しかった…というのが本音かもしれません。

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ラジオライフ編集部

ラジオライフ編集部三才ブックス
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