当直明けの演奏もある「警察広報」のお仕事とは
「警察広報」は、秘匿性の高い警察組織で唯一、外向けの窓口業務を引き受けている特殊な部署。具体的に警察広報は、防犯教室や未解決事件の情報提供の呼びかけなど犯罪抑止のためのPR活動や、マスコミを通じて事件の情報を市民に届ける広報活動が主な仕事です。警察広報のお仕事について詳しく見ていきましょう。
警察広報は音楽隊の派遣事務も担当
警察の広報業務を一括して管理しているのは、警察本部の総務部もしくは警務部の広報担当部署。名称は広報課、広報室、広聴広報課など警察本部で異なります。ちなみに、本部部署の広報担当はナンバー2である次長、署単位では副署長です。
例えば警視庁広報課の場合は、広報第一係が課内の庶務や他官公庁との連絡、広報資料の収集、音楽隊の派遣事務などを担当。広報第二係は記者クラブに加盟するマスコミへの報道連絡や便宜供与、報道記事の収集を行います。
さらに、広報第三・四係は報道以外の放送メディア、雑誌、映画などの制作担当への対応。広聴係は警察への苦情や意見、要望を受け付けます。警視庁広報センターは警察博物館の管理・運営。警視庁音楽隊は警察PRイベントへ出演しています。
警察広報のツイッター公式アカウント
警察広報が力を入れているのが一般的な広報活動。年頭視閲式などの定例行事に加え、交通安全教室、警察音楽隊の演奏会などのイベントはほぼ年中開催です。最近ではX(旧ツイッター)の公式アカウントで犯罪の最新手口や不審者情報をツイートする県警も増えてきました。
主な警察広報の例としては、音楽隊の派遣演奏があります。多いところでは、年100回ほどのステージをこなす警察音楽隊。訓練や演奏の時以外は、本部や警察署で勤務しており、当直明けに派遣演奏が入ることもあります。
「交通安全教室・防犯教室」も警察広報のお仕事です。聴衆はほとんど子どもか老人。そのため、先生役の警察官は人形やイラスト、楽器を使うなど工夫を凝らします。中には落語で講義するツワモノもいるのです。
ラジオライフ編集部
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