警察官の制服で夏服は半袖でも全然涼しくなかった
1956年に男性警察官の制服が全国統一され、1976年には女性警察官の制服が統一。そして1994年に、600億円をかけて男女の制服を一新しました。近づきがたい雰囲気を避けるため、警察官の制服は警棒を見えにくくしたり、国民に親しまれやすいデザインに変更されています。バリエーション豊富な警察官の制服を見ていきます。
警察官の制服の帽子も3種類を用意
警察官の制服は季節によって3種類が用意されています。12月1日~3月31日は「冬服」、6月1日~9月30日は「夏服」、その間は「合服」を着用するのが基本です。
帽子も季節に合わせた3種類を用意。冬帽子は厚手で通気性が悪く、夏帽子はメッシュになっているものもあります。制帽以外にキャップ式の活動帽も3種類支給されますが、略装なので日常外勤以外の着用は禁じられることがあります。
上着がなく水色のワイシャツ姿となる夏服は藍色のズボン。なお、多くの警察本部では防刃ベストの着用が義務化されているため、ワイシャツ1枚といっても全然涼しくありません。ズボンは通気性がいい薄手のものが採用されています。
防弾ではなく防刃のベストは、カバーの中身は金属メッシュ。軽量で包丁くらいは防ぎますがアイスピックなどは貫通してしまいます。最近になって洗濯のため、カバーのみ複数枚支給されるようになりました。
現場で最も人気がある警察官の制服
一方、警察官の制服の冬服は、上衣が濃紺3つボタンの長袖で、中は白いワイシャツと藍ねず色のネクタイを着用。上着もズボンも裏地が付く厚手の仕様となっています。
素材は綿とポリエステルの混紡なので、事務仕事の多い警察官は尻やヒジがすぐテカテカになります。しかし、生地は厚くても防寒性はイマイチです。屋外活動時には革製の防寒コートを着るケースが多く見られます。
警察官の制服でオールマイティに使えるのが、春秋用の合服。合服は冬服と似ていますが、色合いが異なって紺色。上着は冬服よりもウエストが絞られ、若干スリムに見えるのが特徴です。素材には麻が混じっているため通気性がよく、現場の警察官に最も人気があります。
このほか、上衣には活動服もあります。軽いジャンパーで動きやすく、好んで着用する警察官も多いのですが、冬活動服の防寒性はそこそこ。着用は個人の裁量によりますが、日常外勤での着用は制限されている警察本部もあります。
ラジオライフ編集部
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