日本の警官はオートマチック拳銃を使っている?
現在では世界的に警察・軍を問わず、リボルバー(回転式拳銃)の使用はごく少数。携帯性が良好で装弾数の多いオートマチック(自動式拳銃)がスタンダードです。一方で、日本の制服警察官の拳銃といえば、ニューナンブに代表されるようなリボルバーが主流。日本の警察で、オートマチック拳銃は使われているのでしょうか。

警察官にオートマチックの採用が進む
リボルバーの「M360Jサクラ」や「ニューナンブM60」を長年使ってきた日本の警察も、私服警察官をメインにオートマチックの採用が進んでいます。
かつては、SP(要人警護)がワルサー「PPK」やSIG「P230J」などの小型モデル、また特殊事件捜査係であるSITでベレッタ「92Fバーテック」やS&W「M3913」の使用例がありました。
そして、2020年に予定していた東京オリンピックに合わせて「GLOCK19」や「GLOCK45」、H&K「SFP9」など世界標準の9x19mm弾を使用する最新モデルが採用されたのです。
制服警察官にもオートマチックを配備
警視庁でのオートマチック拳銃の配備先は、当時の捜査一課や四課などでした。幅の狭いオートマチックは携帯性が高く、私服捜査員に適した拳銃といえるでしょう。
同時に、自動車警ら隊の制服警察官にもこれらのオートマチックが配備されました。事件発生時に真っ先に現着する自ら隊の火力増強を狙ったと思われます。
警視庁の自ら隊には「GLOCK45」が配備されたが、いくつかのトラブルが発生したため現在は使用していません。オリンピック後は使用しておらず、従来のリボルバーに差し戻されています。
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ラジオライフ編集部
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