駐車違反ステッカーで警察に出頭すると損をする
路上駐車してちょっと用を足して戻ってみると、フロントガラスに貼られた駐車違反ステッカーを発見。思わずビリビリに破り捨ててしまいたくなるところです。じつは駐車違反ステッカーはビリビリに破いても問題ありません。実際、駐車違反ステッカーには、運転する時は「この標章を取り除くように」と書いてあるのでした。

駐車違反ステッカーにはナンバー情報
以前の駐車違反の取り締まりは、警察官がカギ付きの駐車違反ステッカーをサイドミラーなどに取り付け、違反者を警察へ出頭させて違反切符を切るシステムでした。このため、駐車違反ステッカーは無闇に捨ててはいけないと思っている人も多いでしょう。
この駐車違反ステッカーの名称は「放置車両確認標章」。2006年に導入された駐車監視員制度以降、駐車違反ステッカーには保管しておくとか、どこかへ提出するなどの記載は一切ありません。むしろ「運転するときは、交通事故防止のため、この標章を取り除いてください」と印刷されているほどです。
放置車両確認標章には、駐車監視員や警察官がそのクルマを運転者がそばにおらず直ちに運転できない状態である「放置車両」であると確認したことや、ナンバー情報がしっかり記録されています。警察はこのあと、ナンバー情報から持ち主を割り出して、放置違反金の納付書などを郵送するだけです。
駐車違反ステッカーは出頭の必要なし
このため、駐車違反のステッカーを貼られても警察へ出頭する必要もありません。クルマの持ち主として放置違反金を払えば手続きは終了。金額は通常の駐車違反の反則金と同額ですが、違反キップは切られず違反点数も付きません。
ところが、そうとは知らず駐車違反ステッカーを持って警察へ出頭すると、原則として青切符を切られて反則金の納付書を渡されます。そして、青切符を切られれば1~3点の違反点数も付いてしまうのです。
駐車監視員制度が導入されたのは、以前の駐車禁止の取り締まりシステムでは、出頭しない違反者の追跡捜査に手間がかかったため。そこで、出頭させて違反切符を切る形から、駐車違反を放置車両と確認した後に、ナンバーから判明した車両の持ち主に放置違反金という新しいペナルティを払わせる形に変更したのです。

ラジオライフ編集部

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