警視庁の「公安部」と「刑事部」何が違うのか?
公安警察の使命は世の中の秩序の維持にあります。このため、公安警察の活動は事件を未然に防ぐことが目的のため、事件が発生してから捜査を開始する刑事警察とは捜査手法が異なっています。そこで、警視庁の部署で「公安部」と「刑事部」がどのように違っているのか、詳しく見ていきましょう。

警視庁公安部に公安課と外事課がある
「公安部」は警視庁独自の部署で、他の警察本部では警備部内に公安課として設置されています。任務は国家に対する犯罪の取り締まりで、主に極左・極右などの思想犯、外国諜報機関、国際テロ組織などが対象です。
警視庁公安部は、国内組織を対象とする公安課と外国組織に対応する外事課に分かれます。警視庁公安部で特徴的なのはトップダウンの指揮系統でしょう。
通常、警察庁から独立して行動しますが、公安課は警察庁の警備局公安課が、外事課は同警備局外事課が管理。これにより、各県警同士の確執や情報漏えいを防いでいます。
警視庁刑事部に強行犯の捜査第一課
「刑事部」は刑事事件を扱う部署で、殺人・強盗・強制性交といった強行犯を扱うのが捜査第一課です。課内は係に細分されており、各係の捜査員が10名程度で班を組みます。
その班をまとめるのが係長で、係を統括するのが課長です。係長と課長の間には課長の補佐的な役割を担う理事官と、その下に位置する管理官が設けられています。
知能犯を扱うのが捜査第二課、窃盗を担当するのが捜査第三課です。捜査第四課は暴力団などを担当しますが、警視庁や福岡県警などでは組織犯罪対策部や暴力団対策部として独立させて強化しています。
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ラジオライフ編集部
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