事件の捜査情報を記者が入手する「レク」とは?
警視庁の記者クラブ室には、東京消防庁の総合指令室と結ばれたスピーカーが設置。火災や事故などは、ここからアナウンスされます。事件や火災などの発生を知ると、記者クラブ員は一斉に現場を目指すと同時に、本社にはカメラマンの派遣を要請。そして、所轄の警察署へも取材記者を向かわせるのです。

捜査情報に関して警察官は口が堅い
現場の映像だけではニュースは作れないので、取材が必要になります。ここで重要になるのが、所轄の警察署に向かわせた記者です。彼らは幹部取材を行います。
現場の警察官は口が堅いのは当たり前。捜査情報を漏らさず秘密を守ります。犯罪捜査や個人情報を扱うのだから当然です。しかし、記者への広報対応は違います。
警察署の広報担当者は副署長や次長クラスで、所轄署に設けられた捜査本部には警視庁本部の捜査幹部もやって来ます。記者たちはこれらの幹部たちから話を聞くのです。
捜査情報の「レク」は撮影や録音禁止
基本的な情報である、事件の発生日時や住所、通報内容、警察官が到着した時の状況や負傷者の有無などは当然話しますし、捜査の進捗なども、必要な範囲で教えてくれます。
初動であれば「犯人は黒いジャンパーにジーンズ姿の男で、駅の方へ逃げている。改札を通ったところまでは、街頭や駅の防犯カメラに映っている」くらいの捜査情報は話してくれるものです。
さらに、「レク」(レクチャー)という場があり、これは基本的に撮影や録音は禁止。事件の詳細などの捜査情報を捜査幹部が伝えるもので、「容疑を一部否認している」といった情報は、レクから出てくることが多いのです。
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ラジオライフ編集部
ラジオライフ編集部 : 三才ブックス
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