ノンキャリア警察官は出世レースで圧倒的に不利
公務員である警察官には、階級と役職を決定付ける大きな要素があります。それが「キャリア」と「ノンキャリア」です。キャリアとは、国家公務員総合職(旧Ⅰ種)試験の合格者のことで、国家公務員一般職(旧Ⅱ種)試験に合格した警察官は準キャリアとなります。都道府県の警察官採用試験に合格した警察官がノンキャリアです。

ノンキャリア警察官は大卒1,000名ほど
キャリアと準キャリアの警察官は、国家公務員なので所属は警察庁になります。ここから全国の本部や警察署に出向に近い形で派遣されていくわけです。
ノンキャリア警察官の採用者数は毎年、大卒で1,000名程度ですが、キャリアと準キャリアはわずか10~15名程度の狭き門。キャリアは採用時から警部補、準キャリアは巡査部長です。
そして、キャリアは東京大学出身がほとんどなので、『踊る大捜査線』では東北大学出身の室井慎次は、同じキャリア組から見下されるシーンもありました。
ノンキャリア警察官は巡査がスタート
地方公務員となる圧倒的多数のノンキャリア警察官は、最下位の階級である巡査からスタート。しかし、キャリアたちはいきなり上の階級に任官されるので、出世のスピードは格段に早くなります。
さらにキャリア警察官は難関の昇任試験を受けなくても、勤務年数に応じて順次ステップアップしていく昇進システム。ある程度の階級までは自動的に上がっていくのです。
一方のノンキャリア警察官は、昇進試験や選考を受けながら、階級を上げていきます。大多数は警部補止まりで、相当に優秀な警察官で警視正が精一杯なのです。
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ラジオライフ編集部
ラジオライフ編集部 : 三才ブックス
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