高速では白切符「後部座席シートベルト」着用率
クルマに乗る人を交通事故から守ってくれるのが「シートベルト」。現行の法律では、運転席・助手席だけでなく後部座席に乗るときもシートベルトを着用する義務があります。しかし、一般道に関しては取り締まりが行われないことから、あまり守られていないのが現状。後部座席のシートベルトの着用率はどれくらいなのでしょうか。

後部座席シートベルト着用を毎年調査
シートベルトの歴史は100年以上と古く、後部座席に装備され始めてからでも約50年が経過しています。その一方で、日本の場合、後部座席にあるシートベルトの着用は長年「なるべくした方がよい」という扱いでした。本格的に着用が義務化されたのは2008年からのことです。
とはいうものの、今のところ後部座席のシートベルト着用については高速道路のみが違反の取り締まり対象。一般道では、仮にシートベルトを着用していない自動車を警察官が見つけても、違反キップは切らず注意で済ます扱いになっています。
そして、警察庁とJAF(日本自動車連盟)が毎年共同で行っているのが「シートベルト着用状況全国調査」です。2024年の調査は10月7日から11月8日にかけて行われました。調査地点は一般道が全国781か所、高速道路が104か所で、一般道・高速道路を合わせて約36万台について調べています。
後部座席シートベルト着用ワースト県
調査結果を見ると、一般道では後部座席のシートベルト着用率は全国平均で45.3%と5割に満たない低い数字です。一方、違反の取り締まり対象になる高速道路では着用率が上がり79.7%となっています。
この調査では、都道府県別のシートベルト着用率についても発表していて、一般道でも後部座席のシートベルト着用率が最も高いのは岐阜県の61.5%。逆に、一般道で後部座席シートベルト着用率が最も低かったワースト県は沖縄県でわずかに14.4%でした。
このほか、高速道路での後部座席シートベルト着用率が低いのは、鹿児島県がダントツの53.6%でした。妊娠、怪我など特別な事情がない限り、警察の取り締まりがあるなしに関係なく後部座席でもシートベルトを着用するようにしましょう。

ラジオライフ編集部

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