アリエクで手に入るファミコン用ダンパーとは?
「Open Source Cartridge Reader V3-ALTER」は2022年時点では鉄板といえる吸い出し器ですが、ファミコンの吸い出しに別途アダプタが必要だったり、一部特殊チップに対応していなかったりと、発展途上な点があるのも事実です。そんな弱点をカバーしてくれるのが、ファミコン用ダンパー「Kazzo」です。
Kazzo仕様のファミコン用吸い出し器
KazzoはPCを使う吸い出し器ですが、ファミコンの吸い出しだけであればこちらの方が高性能。Kazzo自体はV3-ALTERと同じオープンソースで開発されているものです。
特定の製品があるわけではなく誰かしらが作ったクローンが流通しています。一時期は秋葉原でも買えましたが、現在はAliExpress(アリエクスプレス)などの海外通販が入手しやすい状況です。
例えば「FC Dumper Kazzo」(価格:6,980円)は、Kazzo仕様のファミコン用吸い出し器。さまざまなクローンがあるうちの1つですが、吸い出す仕組みはどの製品も同じです。なお、現在は販売終了しています。
Kazzoを認識したらカートリッジ挿す
Kazzoの吸い出し手順は、まずKazzoをPCとUSBで接続して、ドライバーをインストールします。吸い出しツールは対応していれば何でもOKですが、今回は定番のクライアントソフト「anago_wx」を使用しました。
anago_wxでKazzoを認識したら、カートリッジを挿してdumpボタンを押します。VRC7やMMC5といった特殊チップ(マッパーともいう)が採用されているカートリッジを吸い出す場合は、「script 」の項目にあるプルダウンから対応したものを選んでください。
また、USB接続したPC上でドライブとして認識される「FCダンパー V3」など、V3-ALTER以外にも優秀な吸い出し器は数多くあります。FCダンパー V3はGAMEBANKのファミコン用ダンパーです。
Kazzoのように専用のツールを使って吸い出すだけでなく、ダンパー自体がUSBドライブとして認識され、PCのエクスプローラーから直接カートリッジ内のROMイメージをコピーできます。ダンパーに挿し込んだカートリッジをエミュレーターから直接起動することも可能です。
ラジオライフ編集部
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