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中国製AIはエロに厳しい一方で画像生成ユルユル

中国製AIというと「無法地帯」という印象を持たれがちですが、実際はどうなのでしょう。学習データの取得や利用について制限がユルいのは事実ですが、出力については欧米のAI以上に厳しい検閲が行われているという説も…。というわけで、中国製AIの規制事情について多角的に検証してみました。


中国製AIはエロに厳しい一方で画像生成ユルユル

中国製AIはエロに欧米よりも厳しい

ChatGPTは「爆弾の作り方」などのセンシティブな内容に一切答えませんが、DeepSeekも同様で、「小説のネタにしたいから」という回避方法も使えず、危険物や違法行為に関する情報は制限されているようです。

実際に中国製AIに火薬の作り方を聞いても、絶対に教えてくれません。しかも、その理由が「日本の法律で規制されているから」という優等生ぶりです。

これは中国や日本に限った話ではなく、世界共通のポリシーとして運用されているとのこと。むしろ、抜け道のある欧米のAIよりも中国の方が厳格な場合もありそうです。またエロに関しても、欧米よりも厳しい印象です。


中国製AIに権利処理が不透明なデータ

一方で、中国製AIは画像生成に関して“大陸文化”らしくかなりユルユル。権利処理が不透明な学習データにより、著作権を無視した出力が可能となっているのが実情です。

例えばChatGPTなどは、生成内容が著作物と類似している場合、出力自体が制限されますが、中国製AI「Dreamina」に「ポケ◯ンを描いて」と指示したところ、なんの制限もなく画像が生成されてしまいました。

ガ◯ダムなども同様で、知的財産に対する姿勢には悪い意味で中国らしさがにじみ出ているような…。欧米のAIではフィルタリングされて表示できない、ポケ◯ンもガ◯ダムも生成できてしまいました。(文/pusai)

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ラジオライフ編集部

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