中国製AIの問題点と使用する時に注意すべきこと
中国のWebサービスというと、何かと「無法地帯」というイメージが浮かびますが、中国製AIはどうなっているのでしょうか。「爆弾の作り方」のような内容には一切答えない一方で、著作権を無視した画像の生成が可能となっているなど、中国製AIに対する規制には濃淡があるようです。詳しく見ていきましょう。

中国製AIは学習データの扱いがグレー
例えば、中国製AIに「火薬の作り方」を聞いても、絶対に教えてくれません。しかも、その理由が「日本の法律で規制されているから」という優等生ぶりです。
中国製AIは、センシティブな情報については「国家主導で対応しています」感を出しつつ、「世界中の法律を厳守する」とのポリシーを掲げており、メンツを重視する中国らしくかなり厳格な姿勢です。
一方で、学習データの扱いはややグレーで、ChatGPTのように「個人の会話は学習に使わない」といった明確な方針はないといわれており、入力内容が再学習に使われている可能性もなくはなさそうです。
多くの中国製生成AIは商用利用が可能
さらに、中国製AIで問題なのが商用利用。多くの中国製生成AIは商用利用が可能で、著作物を模した画像を生成・販売することも理論上は可能。規約には「著作物に注意」といった記述はあるものの、それが実際に守られているかはかなり疑問です。
もし中国製AIを試してみたいのであれば、情報の取り扱いには細心の注意を払うべきでしょう。機密情報や個人に関わるデータの入力は、避けるのが無難でしょう。
そして、絶対に無用なワード(天安門など)を、安易に入力しないこと。以前、AIではない中国製チャットアプリに興味本位で“特定語句”を入力したせいで、端末BANを食らって社内ネットワークを大混乱させた経験がある人もいるからです。(文/pusai)

ラジオライフ編集部

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