ICIJがパナマ文書を公開するまでの経緯を検証
最初にパナマ文書を手にしたのは南ドイツ新聞の記者でした。しかし、自社だけの手には負えないと判断。他のニュースメディアと共同で資料の分析に取り組むことにしました。このプロジェクトをまとめたのがICIJこと、国際調査報道ジャーナリスト連合です。

ICIJによる分析には1年以上の時間
ICIJは、米・ワシントンDCで設立。国際的な汚職や権力乱用を主要なテーマに、世界各国のジャーナリストのネットワークを駆使して調査報道を行う非営利団体です。パナマ文書と同種の課税逃れのリストデータである「オフショアリークス」(2013年に公開)を分析した実績がありました。
しかし今回のパナマ文書の総データ量は、オフショアリークスのおよそ10倍以上。ICIJによる分析には1年以上の時間を要し、関わったジャーナリストも80か国400人超に上りました。
ICIJは日本では朝日新聞とパナマ文書の存在を公表。同時に、文書中に露・プーチン大統領や中国・周近平国家主席など主要国首脳陣の名前があったことも報じられ、一大スキャンダルとして扱われました。
ICIJは21万人のデータベース公開
そして、ICIJは2016年5月10日、パナマ文書から21万人超の法人・株主らの名前や住所のデータベースを公開。「自分たちの見落としを失くすために公開した」というのがその理由です。
実際にICIJのデータベース公開後、次々と経営者や有名企業の関与が新たに発覚しています。さらに大きな展開があっても不思議ではありません。
なお、ICIJのデータベースを調べてみると、公開された21万人のうち日本に住所がある株主は約400人。さらに少なくとも約20社と個人約230人の名前が文書に載っているといいます。(文/八田真行)
■「ICIJ」おすすめ記事
パナマ文書にはICIJサイトからアクセスできる
■「パナマ文書」おすすめ記事
パナマ文書の背景・オフショア金融センターとは
パナマ文書の法律事務所はそのスジで有名だった
パナマ文書の「John Doe」は名無しの権兵衛
パナマ文書でアイスランド首相が辞任する経緯

ラジオライフ編集部

最新記事 by ラジオライフ編集部 (全て見る)
- 盗聴器に早変わりボイスレコーダアプリの決定版 - 2025年4月4日
- 交通機動隊と高速道路交通警察隊の任務の違いは? - 2025年4月4日
- NHKのBSメッセージがB-CASカードで消える仕組み - 2025年4月4日
- 写真保管庫も付いているウイルス対策アプリとは - 2025年4月3日
- 交通違反で支払うお金は「反則金」だけじゃない - 2025年4月3日
この記事にコメントする
あわせて読みたい記事

パナマ文書にはICIJサイトからアクセスできる
オススメ記事

2021年10月、ついに「モザイク破壊」に関する事件で逮捕者が出ました。京都府警サイバー犯罪対策課と右京署は、人工知能(AI)技術を悪用してアダルト動画(AV)のモザイクを除去したように改変し[…続きを読む]

モザイク処理は、特定部分の色の平均情報を元に解像度を下げるという非可逆変換なので「モザイク除去」は理論上は不可能です。しかし、これまで数々の「モザイク除去機」が登場してきました。モザイク除去は[…続きを読む]

圧倒的ユーザー数を誇るLINEは当然、秘密の連絡にも使われます。LINEの会話は探偵が重点調査対象とするものの1つです。そこで、探偵がLINEの会話を盗み見する盗聴&盗撮テクニックを見ていくと[…続きを読む]

盗聴器といえば、自宅や会社など目的の場所に直接仕掛ける電波式盗聴器が主流でした。しかし、スマホ、タブレットPCなどのモバイル機器が普及した現在、それらの端末を利用した「盗聴器アプリ」が急増して[…続きを読む]

おもちゃの缶詰は、森永製菓「チョコボール」の当たりである“銀のエンゼル”を5枚集めるともらえる景品。このおもちゃの缶詰をもらうために、チョコボール銀のエンゼルの当たり確率と見分け方を紹介しまし[…続きを読む]