管制官が航空機に離着陸を許可するフレーズは?
旅客機などの航空機は、管制官による指示に従って飛行しています。この指示は「管制」と呼ばれ、航空機がどの位置(地上と上空)にいて、どんな動きをしているのかによって担当する部署が変わってきます。航空機の運航にとって、最も重要な部分を担当する管制席が「タワーコントロール」。「タワー」と呼ばれ、略号はTWRです。日本語では「飛行場管制席」になります。
管制官の交信で最も重要なフレーズ
離着陸の際に使われるTWR(タワー)の管制官の交信で、最も重要なフレーズは「クリアード(Cleared)」です。日本語では「許可する」という意味になります。具体的な航空機とタワーのやり取りは次のとおりです。
TWR「ジャパンエアー531、リポート フェン レディ(日本航空531便、準備ができたら報告してください)」
航空機「東京タワー、ジャパンエアー531、レディ(東京TWR、日本航空531便、離陸準備完了しました)」
TWR「ジャパンエアー531、ウインド180アット3。ランウェイ16レフト。クリアード フォー テイクオフ(日本航空531便、風向きは180°で風速は3ノットです。滑走路は16L。離陸を許可します)」
管制官の交信で着陸機の接近がわかる
対して、滑走路に近づいてくる着陸機のポイントは「クリアード トゥ ランド(着陸を許可する)」です。このフレーズが聞こえたら、滑走路の後方に着陸機が現れます。
TWR「オールニッポン123、ランウェイ23、クリアード トゥ ランド。ウインド200アット6(全日本空輸123便、滑走路23への着陸を許可します。風向きは200°で風速は6ノットです)」
通常、着陸機は突然、姿を現わして急接近してくるので、写真撮影に間に合わないこともしばしば。しかし、TWRの管制官の交信を聞いていれば着陸機の接近が早めにわかるので、撮影にも余裕が出ます。
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ラジオライフ編集部
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