大空港に設置されるクリアランスデリバリーとは
エアーバンドは航空機が動いたり、状態が変わる度に交信があります。これは航空機が常に管制下にあり、パイロットは管制官からの指示で行動しているからです。大空港のエアーバンド交信はフライトプランの管制承認を伝えるクリアランスデリバリーによって、出発機が駐機場から動き出す前に始まっています。

クリアランスデリバリーで最初に交信
空港の駐機場で旅客の搭乗を終え、これから出発する航空機が最初に交信する管制席が「クリアランスデリバリー(Clearance Delivery)」(略号はCLR)です。日本語では「管制承認伝達席」になります。
交信開始のタイミングは駐機場を離れる5~10分くらい前。出発の準備を終えたパイロットは、無線でクリアランスデリバリーを呼び出して管制承認(クリアランス)を求めます。
目的地までの飛行ルートが決まっている定期便の旅客機であっても、出発空港から到着空港までの飛行経路と飛行高度を記した「フライトプラン(飛行計画)」を毎回、国土交通省の航空局に提出して、承認を得なければ飛行できないのです。
クリアランスデリバリーが承認を伝達
航空局は提出されたフライトプランを精査して、飛行中に他機とのニアミスは発生しないかなど、安全面をチェックして承認します。このフライトプランの管制承認を伝えるのがクリアランスデリバリーの役目です。
クリアランスデリバリーが配置されているのは、羽田空港のような大きい空港のみですが、最近はACARSやVDLなどのデータ通信で管制承認を伝達しており、クリアランスデリバリーの周波数から音声が聞こえることは少なくなっています。
また、クリアランスデリバリーが配置されていない中小空港では、次の管制席である「グランドコントロール」が管制承認を代行しているのでした。
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ラジオライフ編集部
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