首都高速は1周しても2周しても同料金になる理由
「ルーレット族」とは、深夜の空いている時間帯に首都高速に集まり、スピードを競う人たちのこと。ルーレット族は毎日のように走っていて、深夜に首都高速を10周以上するのも当たり前。走行距離分の高速料金がかかるとなれば、その金額は1万円近くになります。首都高速を何周もしたときの料金計算はどうなっているのでしょう。
首都高速は1周も2周も料金は変わらない
首都高速は「日本一運転が難しい高速道路」と呼ばれることもある複雑な構造。なかでも都心側を周回する都心環状線は、カーブと分岐、さらにアップダウンやトンネルが短い距離で連続するため、初心者にはハードルが高い路線でしょう。
しかし、その難しさから首都高速の都心環状線には腕自慢のルーレット族が深夜に集結。首都高速を文字通り高速で何周も走行する姿を見かけることも珍しくありません。そんな首都高速のルーレット族で気になるのが通行料金です。
仮に、走行距離で通行料金が決まるのであれば、一晩で首都高速へ支払う通行料金は相当な金閣になるはず。じつは、首都高速の通行料金は乗ったランプと降りたランプで決まり、1周しても2周しても変わりません。
首都高速をもう1周して危険を防止する
首都高速が1周しても2周しても同じ料金で済む最大の理由は、降りるランプやジャンクションを間違えた際に、ドライバーが無謀な運転をすることを防止するためです。
道路ネットワークが複雑な首都高速では、降りる予定のランプを通過したり、ジャンクションで分岐方向を間違えるドライバーは少なくありません。首都高ではジャンクション手前で停止して別方向へ行こうとする自動車を見かけることもあります。
こうした危険運転を防ぐ意味でも、首都高速は予定ランプで降りられずもう1周したり、分岐を間違え別ルート経由になった際も料金が変わらない仕組みを採用。この仕組みを知ったうえで、乗り過ごしや分岐ミスでも慌てずに走行することが、首都高速で安全運転をするコツといえます。
ラジオライフ編集部
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