高速道路の一筆書き走行の最安料金には落とし穴
高速道路は目的地までなるべく早く移動するために使うもの。時間に余裕があれば一般道を使うという人が多いでしょう。しかし、サービスエリア巡りのように高速道路そのものが目的の旅行をする人もいます。じつは高速道路には一筆書きでドライブすることで、料金を節約できるルールが存在しているのです。
高速道路は一筆書きで最安の料金になる
NEXCO3社が管理する高速道路には、同じ区間を移動するのに複数の経路が使えるケースが存在しています。まず思いつくのが御殿場JCT~草津JCT間で、新東名高速~伊勢湾岸道~新名神高速の開通により、従来の東名高速~名神高速ルートと両方から選ぶことが可能です。
こうした場合、高速道路の料金は最短ルートの2倍を超えない限り、考えられる走行パターンの中から最も安い料金で計算されます。例えば、東京IC~京都東ICまでの場合、最安ルートは新東名高速や新名神高速を利用するものですが、東名高速~名神高速を走った場合も同じ料金です。
さらに、東京IC~京都東ICの場合は最短ルートが431.5kmなので、その倍にあたる863.0kmまで迂回することが可能。例えば圏央道・関越道を経由して長岡JCTまで向かい、そこから日本海側を通るルートは814.9kmと2倍以内に収まるので、最安ルートの通行料金で済んでしまうのです。ただし、高速道路は一筆書きでなければ、料金は最安になりません。
高速道路の一筆書きに無料区間が挟まる
高速道路が一筆書きでなければ料金が最安にならないとは、すなわち途中経路で同じ地点を2回通過すると距離条件を満たしていてもNGということ。つまり、高速道路は一筆書きルートを外れてしまうと料金が実際に走行したルート通りの計算になります。
また、高速道路を一筆書きで走行しても途中に無料区間が挟まると、その前後は別々の走行扱いとなってしまいます。例えば、郡山IC~仙台宮城ICを東北中央道経由で走行する場合、福島JCT~米沢北ICが無料区間。このため、郡山IC~福島JCTと米沢北IC~宮城ICは高速道路を一筆書きしても料金が別々に請求されます。
さらに、高速道路の一筆書き走行は、経路のなかで東京外環道・名古屋第二環状道・近畿道・阪和道(松原JCT~岸和田和泉IC)を間に挟む場合、その前後の走行は別計算になるので注意が必要です。首都圏であれば、圏央道経由にすれば東京外環道を避けて迂回走行できます。
ラジオライフ編集部
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