高速は渋滞を避けた大回りルートもETCは同料金
高速道路を走っていてなるべく避けたいのは「渋滞」でしょう。せっかく高い高速料金を払っても、渋滞で時間がかかっては意味がないため、迂回した大回りルートでも同料金で利用できれば便利です。大回りルートでは、高速道路の迂回料金が高くなることが心配になりますが、ETC利用ならじつは変わらないルールがあるのです。
高速道路の迂回料金は大回りでも同じ
NEXCO3社路線はETC利用時の通行料金について、走行距離が最安ルートの2倍を超えない限り、高速道路の大回りルートに関わらず最安料金で計算するという特例があります。高速道路は最安ルートでの走行距離が200kmだった場合、同じ料金で400kmまでの大回りルートを自由に選ぶことができるのです。
例えば、東京IC~西宮ICを走行するケースでは、御殿場JCT~草津JCTの区間は東名高速~名神高速・新東名高速~新名神高速、さらには東名高速・新東名高速間の連絡道を組み合わせるなどさまざまなルートが選択可能。しかし、いずれのルートで走行した場合でも、最安の新東名高速~伊勢湾岸道~新名神高速の料金です。
高速道路は距離2倍まで迂回料金が同じとはいえ、走行距離が長くなるほどその分燃料代はかかるため、大回りするルートを走行するメリットはあまりありません。実際、東京~大阪間を移動するトラックの多くは最安ルートを走行するようになり、東名・名神高速の渋滞は減少しました。
高速道路の迂回料金で渋滞を避ける
しかし、途中に渋滞多発区間があるような場合の高速道路の大回りルート料金なら話は別。高速道路を大回りルートで走ることで多少燃料代が高くなったとしても、渋滞を避け目的地に早く到着できるだけでなく、発進・停止を繰り返すことによる運転の疲れを減らすことができます。
東名高速の横浜町田IC~秦野中井ICの区間は、全国でも有数の渋滞ポイント。一方で、途中にある伊勢原JCTから分岐する新東名高速は、海老名南JCTまでさほど渋滞が激しくありません。そこで、伊勢原JCT~海老名南JCT~海老名JCTのように大回りすることで、同料金で渋滞区間をある程度避けることができるのです。
なお、高速道路が距離2倍までは大回りルート料金が同じになる特例は、首都圏のように別の特例料金が設定されている場合を除き、途中に本線料金所がある場合には適用されないので要注意。例えば、栗東IC~西宮ICを京滋バイパス・第二京阪道・近畿道経由で走行すると、名神高速ルートではなく実際の走行ルートの料金となります。
ラジオライフ編集部
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