高速道路の通行止による迂回はETCが有利な理由
高速道路を管理・運営する各社は、路面を維持するために全国各地で毎日補修作業を実施。大規模工事では、夜間通行止が実施されることもあります。また、大事故の影響で通行止になることも少なくありません。こうした高速道路側の都合で通行止となり一般道へ回った場合、高速料金はどのように計算されるのでしょう。
高速道路を事故や工事の通行止で迂回
高速道路が事故や工事で通行止となる場合、途中で一般道へ迂回することになります。この際、一旦高速道路を降りるICと再び乗るICが指定され、両ICを利用した際の高速道路の通行料金は特別な方法で計算される仕組みです。なお、指定ICを利用せずに迂回した場合は、通常に利用した場合の通行料金となります。
指定ICを利用した一般道への迂回について、通行料金をどのように計算するかは、高速道路会社により異なります。NEXCO3社の場合、通行料金の合計は本来走行するはずだった通行料金から「迂回出口IC~目的地IC」を引き、これに「迂回再入口IC~目的地IC」を加えた金額となります。
例えば、練馬ICから長岡ICまで向かう際に関越トンネルが通行止となり、月夜野ICで一旦降りて湯沢ICで乗り直した場合、ETC平日料金は普通車で5040円。特例なしで練馬IC~月夜野ICと湯沢IC~長岡ICの通行料金を別々に支払う場合、合計5960円となるため約900円ほど割安です。
首都高は通行止の距離分を減額計算
一方、首都高速と阪神高速では、通行止めになった区間の距離を引いて計算した金額が通行料金となります。例えば、本来15km走行するはずのところ3km分通行止で迂回したケースでは、12km分高速道路を走行した通行料金で済みます。両高速道路の計算方法がシンプルなのは、NEXCO3社のように長距離割引がないためです。
また、本四高速で通行止区間を一般道へ迂回した場合、前後に利用した通行料金の合計から一定金額を割引く仕組みで、普通車の場合は100円です。定額制を採用している名古屋高速、北九州高速、福岡高速では、一般道へ迂回したあと再度乗る際に、前後を連続走行扱いとして料金を支払わずに済みます。
こうした事故や工事などで通行止めが行われた際の特例は、ETC利用だけでなく現金利用にも適用されます。しかし、ETCでの走行には自動的に特例分の走行料金で計算されるのに対し、現金利用の際には乗継証明書の発行や領収書の提示が必要となります。このため、ETC利用の方が通行止めへの対応からも便利といえるでしょう。
ラジオライフ編集部
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