高速を一度降りても料金が同じETCサービスとは
大阪と兵庫に路線網を持つ阪神高速は、首都高速につぐ日本有数の都市高速です。しかし、建設当時からすでに路線周辺には住宅やオフィス・工場などが存在していたため、パーキングエリアの設置箇所が少ないという課題がありました。そこで、阪神高速が始めたのが高速道路を一旦出て近所の駐車場が利用できるサービスなのです。
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阪神高速の路外パーキングサービス
阪神高速では、ETC利用時に高速道路を一度降りて指定された施設の駐車場を利用した場合、通行料金上は連続走行と変わらない「路外パーキングサービス」を実施しています。対象となる出入口は池田線の豊中南、神戸線の尼崎西・尼崎東です。
サービス対象出入口と利用可能な施設の組み合わせは決まっており、豊中南出入口はロイヤルホームセンター豊中です。尼崎西・尼崎東出入口についてはショッピングモールのamadoが指定されており利用は西方面のみ。尼崎東出口で出て尼崎西入口から入り直すという利用パターンになります。
阪神高速の路外パーキングサービスの利用条件は「指定出入口で乗り降りする」「指定施設の駐車場へ入り2時間以内に阪神高速へ戻る」「走行方向を変えない」の3点。以前は高速道路を出て戻る時間制限は1時間以内でしたが、2021年4月1日から2時間に拡充されています。
阪神高速の路外パーキングの時間判定
阪神高速の路外パーキングサービスで指定施設の駐車場を利用したかは、駐車場に設置されたフリーフローアンテナで判定する仕組み。駐車時間そのものについての時間制限はありません。指定の駐車場に入ってすぐ出てしまい、別のレストランなどを利用するといった活用も可能です。
とくに豊中南出入口を利用する場合、阪神高速の高架下に延びる一般道沿いにはガソリンスタンドやコンビニ、レストランなどが点在。ロイヤルホームセンター豊中店の駐車場利用に加え、これらの施設を利用して休憩や給油、そして食事をとることもOKです。
さらに、尼崎東出口から出て尼崎西入口から戻るパターンに指定されたショッピングモール・amadoは、ホームセンターやファミリーレストランなどのほか、カー用品店のスーパーオートバックスも出店しています。なお、当初は湾岸線の尼崎末広でも路外パーキングサービスは実施されていましたが、尼崎テクノランドの閉鎖に伴って終了しています。
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ラジオライフ編集部
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