FT5DのUHF帯2波同時受信は実用感度に達しない
八重洲無線のデジタル通信規格、C4FMモードを搭載したハンディ無線機のフラッグシップモデルが「FT5D」です。最上位機らしい多機能ぶりで、カラーディスプレイはタッチパネル方式を採用。黒バックの表示は色を多用せずに見やすく、引き締まっており好印象です。
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FT5Dに八重洲の2波同時受信機能の伝統
八重洲無線の伝統であるヘビーデューティーなデザインは、実際の数値以上に大きく見えますが、全高は低くてコンパクトです。大きく感じるのは、それだけディスプレイが大きく視認性に優れているためでしょう。
FT5Dは八重洲無線の2波同時受信機能の伝統を受け継ぎ、両方のバンドが広帯域で、すべての周波数でAMモードをセットできます。つまり、V×VやU×Uのエアーバンド2波同時受信が可能です。
FT5Dの2波同時受信は大いなる魅力なのですが、実際には255~299MHzは両バンドともにグラフ外の状態で、実用になる感度を有してはいません。
FT5DのVHF帯エアーバンドは高感度
FT5DのVHF帯エアーバンドは高感度ですが、UHF帯エアーバンドは基地のフェンス直近でなければ、300MHz以降しか受信できないと考えてください。
ここ数年に発売されたモデルには、録音機能の搭載は必須となっており、FT5DもmicroSDカードに音声を記録できます。スケルチに連動した録音が可能ですが、録音スタートからストップまでを、1つのファイルとして記録する方式です。
そのため、スキャンやサーチを併用した録音では、交信音声の周波数は判明しません。FT5Dをエアーバンド受信に活用するためには、2波同時受信の対象がどの周波数帯にあるのかをしっかりと見極める必要があります。実勢価格は54,800円です。
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ラジオライフ編集部
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