VX-3はコンパクトな無線機でも受信性能は限定的
八重洲無線のハンディ機の型番には「FT」を冠していますが、「VX」という型番も残っています。VXシリーズは、受信機能に特化したハンディ無線機としてスタート。1998年に買収した日本マランツの多機能&小型化の技術を受け継いだ、数々の名機を生み出してきました。「VX-3」はその末裔で、2007年6月発売のベテランモデルです。
VX-3は長期に渡って唯一無二の存在
VX-3が支持される秘訣は、コンパクトなボディサイズです。アマチュア無線家は、常に無線機を持ち歩きたいので、軽量・小型の無線機を求めます。
他メーカーからも小型機は発売されましたが、VX-3の一人勝ちとなり、いまだに売れ続けています。長期に渡って唯一無二の存在となっているのです。
VX-3には、八重洲無線の定番機能になるAF DUAL機能の前身、SUB-RX機能が搭載されています。この機能は、スキャン&サーチ中に、AM/FMラジオ放送を受信できる便利なもの。無線が入感すると、即座に音声出力に切り替わり、頭切れすることなく、交信が耳に飛び込んできます。
VX-3は民間航空機の割当周波数に限る
発着便数の少ない地方空港や基地周辺でのエアーバンド受信には、何も入感してこない耳寂しさを紛らわしてくれるもの。常に持ち歩くコンパクト機VX-3にはピッタリの機能です。
VX-3には同じボディを使った受信機版の「VR-160」があったのですが、既に生産を終了。コンパクトモデルはVX-3しかありません。
VX-3は携行性には優れますが、アマチュア無線機なので受信活動には適さない部分が多くあります。エアーバンド受信に使用する際は、民間航空機に割当てられたVHF帯の118~137MHzに限るのが、感度やスキャン&サーチ速度からも賢明。VR-160の代わりにはなりません。実勢価格は23,500円です。
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ラジオライフ編集部
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