FMわっぴーは出力50Wの最北端のコミュニティFM
コミュニティFM放送局の最大出力は20Wですが、北海道の最北端にある「FMわっぴー」ことエフエムわっかないは、唯一50Wが許可されています。そこで、官民一体となった防災ネットワークを形成するFMわっぴーが示す、コミュニティFMの新しいスタイルを見ていきましょう。
FMわっぴーが全国初の50Wへの増力
“FMわっぴー”の愛称を持つ北海道稚内市のエフエムわっかないは、1996年の開局。送信出力は1992年にコミュニティFM放送が法制化された、当時の上限10Wで放送開始となりました。
3年後、最大出力が20Wへ引き上げられ、FMわっぴーも20Wへ増力しています。しかし、稚内市が広大なため、20Wでも市内をフルカバーできません。特に宗谷岬の東側、東浦地域は不感地帯です。
このような場合、中継局の増設で対応するのですが、地理的な要因により中継局の数が膨大になるため、特例として2012年2月に、FMわっぴーは全国初の50Wへの増力が認められたのです。
FMわっぴーが防災ネットワーク
実は50Wへ増力しても、東浦地域のFMわっぴーの受信状態は改善されませんでした。市の防災対策の一環として東浦地域には、中継局設置の方向で動いています。これはFMわっぴーが、稚内市の防災ネットワークを形成しているためです。
稚内市を中心とする北宗谷地域の豊富町と猿払村、島嶼部の利尻町、利尻富士町、礼文町では、FMわっぴーが聞かれています。特に暴風雪の際は気象警報や注意報、道路情報が提供されるため、防災情報の発信源となっているからです。
現在、これらの4町1村への中継局の設置を検討しているといいます。本来は各町村がコミュニティFM放送局を開局するべきなのですが、地域的一体性がある場合、隣接市町村への中継局の設置が認められます。
今後、FMわっぴーのは北宗谷地域の情報源として、機能していきます。地元から地域へと、コミュニティFM放送局の新たなスタイルを示していくことになります。
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ラジオライフ編集部
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