民放の系列局に同じ周波数が割り当てられる理由
マスコミ無線の中でも、交信頻度が高く受信しやすいのは、テレビ局が取材や中継時の連絡に使用する放送事業用連絡無線です。周波数の割当てはVHF帯とUHF帯にあり、受信マニアは「VHF帯放送連絡波」と「UHF帯放送連絡波」と呼んで区別しています。このうち、テレビ局が使う無線の主力はVHF帯放送連絡波です。
民放の系列局には4波の割当てが基本
テレビ局が使う無線の主力「VHF帯放送連絡波」の各テレビ局への割当てはNHKに6波、民放の系列局には4波の割当てが基本。とはいえ、各局とも普段から使う周波数は1波か2波です。
そして民放の系列局は、その系列内ではどのテレビ局もVHF帯放送連絡波として同じ周波数の組み合わせで免許されています。そして、秘話コードも共通です。
VHF帯放送連絡波の割当てが系列局で同じなのは、報道ヘリを系列局内で共同運航したり、大規模な取材の際に近隣の系列局が応援に入ったりすることがあるからです。
民放の系列の数×4波がクロスネット
また、テレビ局の少ない県では、複数の系列に属するクロスネット局が存在。その場合は系列の数×4波が免許されます。2つの系列であれば割当て周波数は8波です。
系列に属さない独立局やラジオ局も、VHF帯放送連絡波を使用しています。これらの局は割当て周波数のうち、NHKや系列局と重複しない周波数が割当てられ、秘話コードは独自のものです。
独立局は無線連絡の頻度が少ないため、受信するのは至難の業。狙い目は地元の花火大会などで中継を行う日です。NHKや系列局の周波数をパス指定しながら、割当て周波数帯をサーチして探してください。
ラジオライフ編集部
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