400MHz帯レジャー無線受信に最適なミニアンテナ
おもしろ無線の受信に適した場所は、繁華街や大型商業施設。そうした、大勢の人が行き交う場所で聞けるのが「ストリート無線」です。ただし、ストリート無線の受信ではトラブル防止のためにも、受信行為を周囲に悟られない「秘匿受信」が必須。そこで、400MHz帯レジャー無線の秘匿受信に最適なミニアンテナを見ていきます。
アマチュア無線用の最短ミニアンテナ
全長4.5cmと、アマチュア無線用のミニアンテナとしては最短となる第一電波工業の「SRH805S」。短いながら144/430/1200MHz帯の3バンドに対応しています。
目的としている周波数帯にSWRはキッチリと出ており、アマチュア無線ユーザーが多いのもうなずける結果です。しかし、短縮率の高いミニアンテナなので、描かれるグラフは鋭利です。
アンテナの効率を数値化したSWRの測定グラフを見ると、144MHz帯アマチュア無線の145.000MHzで、SWRは1.634のピークに達しています。ただし、同調する帯域は極めて狭くなっていました。
ミニアンテナの秘匿性を活かして受信
波長が短くなる430MHz帯では、434.000MHzでSWRは1.166のピーク。こちらは帯域が少しだけワイド化して受信の実用範囲が広がっています。受信ではピンポイントなVHF帯を狙うよりも、帯域が広がっている400MHz帯をターゲットにするべきでしょう。
ミニアンテナの秘匿性を活かして、特定小電力無線や簡易無線免許局で運用される、レジャー無線の秘匿受信に最適です。現場直近からの電波であれば問題なく受信できます。
ミニアンテナの兄弟モデルとして、同じ筐体を使用したエアーバンド専用の「SRH103」がラインアップされています。こちらはSRH805Sと同様の特性が、VHF帯の125MHzとUHF帯の300MHzに出ています。実勢価格は2,400円です。
ラジオライフ編集部
最新記事 by ラジオライフ編集部 (全て見る)
- NHK受信料のBSのみ視聴で割安な特別契約とは? - 2024年11月22日
- 可搬式オービスの速度違反は15km/h未満は無視? - 2024年11月22日
- Catchyは仕事も私生活も役立つ文章生成サービス - 2024年11月21日
- NHKメッセージ消去の裏技「録画」が通用する理由 - 2024年11月21日
- 譲渡されたテレビのB-CASカードは申請が必要? - 2024年11月21日
この記事にコメントする
あわせて読みたい記事
レジャー無線の現場受信を極めるためのアンテナ
オススメ記事
2021年10月、ついに「モザイク破壊」に関する事件で逮捕者が出ました。京都府警サイバー犯罪対策課と右京署は、人工知能(AI)技術を悪用してアダルト動画(AV)のモザイクを除去したように改変し[…続きを読む]
モザイク処理は、特定部分の色の平均情報を元に解像度を下げるという非可逆変換なので「モザイク除去」は理論上は不可能です。しかし、これまで数々の「モザイク除去機」が登場してきました。モザイク除去は[…続きを読む]
圧倒的ユーザー数を誇るLINEは当然、秘密の連絡にも使われます。LINEの会話は探偵が重点調査対象とするものの1つです。そこで、探偵がLINEの会話を盗み見する盗聴&盗撮テクニックを見ていくと[…続きを読む]
盗聴器といえば、自宅や会社など目的の場所に直接仕掛ける電波式盗聴器が主流でした。しかし、スマホ、タブレットPCなどのモバイル機器が普及した現在、それらの端末を利用した「盗聴器アプリ」が急増して[…続きを読む]
おもちゃの缶詰は、森永製菓「チョコボール」の当たりである“銀のエンゼル”を5枚集めるともらえる景品。このおもちゃの缶詰をもらうために、チョコボール銀のエンゼルの当たり確率と見分け方を紹介しまし[…続きを読む]