DJ-X100ファームアップで感度向上したAMモード
DJ-X100ユーザーの多くが、デジタルモードの追加と機能&操作性の改善に目が奪われてしまうところですが、アルインコからの資料によると「DSP処理を見直してAMモードの受信感度を約2dB向上」との一文があり、その実力を確かめるべく、感度測定と実際の受信で新旧ファーム機を比較しました。

DJ-X100を新旧ファームで測定&比較
2台のDJ-X100を用意して、1台は旧ファーム、もう1台を新ファームに書き換えたもので測定&比較していきます。AMモードの感度を測定してみると、周波数によって感度が低下するスポットが点在していますが、新旧ファームが描くグラフの波は似たような曲線で、新ファームの方が2dBμ程度の感度向上が見られました。
次は、実際の電波を受信しての評価です。1本のアンテナ、第一電波工業の「D103」から分配器を介して2台のDJ-X100を接続。同じ電波を同時に受信して、Sメーターと耳Sにより評価していきます。
VHF帯エアーバンドは東京国際空港を受信しますが、受信地からは約40kmの距離があるため、普段からメリットは上がらない対象です。そのため、電波の弱い「東京ATIS」(128.800MHz)は、新旧どちらもメリット1でした。
DJ-X100新ファームがメリット1つ良好
「東京APP」の119.100MHzになると、新ファームに明瞭度の向上がメリット1つ分ですが、感じられたのです。そして約20km離れた入間基地の「入間TWR」(122.050MHz)でも、新ファームの方がメリット1つ良好でした。
UHF帯エアーバンドは入間基地を受信します。最高は258.200MHzの「入間GCA」で、新ファームはメリット4をマーク。258.200MHzから322.200MHzの「入間TWR」まで、4波をチェックしたところ、全波で新ファームがメリット1つ分は向上していました。
Sメーターも新ファームの方が1から2ほど多く振れていることから、わずかですがAMモードの感度は向上していたのです。デジタル受信機としては二の次であろう、AMモードの感度アップにまで手を入れてきた設計者には感謝です。

ラジオライフ編集部

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