新幹線の無線でアナログ運用されている場所は?
新幹線の列車無線は、JR西日本の山陽新幹線を除き、すべてデジタル化されており受信できません。その山陽新幹線も多重方式を採用しているため、受信できるのは指令側の一部の通話のみです。そんな新幹線の無線でアナログ波で運用されているのが「構内入換無線」です。新幹線の構内入換無線を詳しく見ていきましょう。
新幹線の構内入換無線は飛距離が抜群
新幹線には150.97MHzに専用の構内入換無線の割当てがあり、こちらはアナログ波で運用されています。在来線では運転台に構内入換無線のハンディ機を持ち込むのに対し、新幹線では運転台に無線機を装備済みです。
新幹線の構内入換無線は出力1Wですが、車両の屋根にある検電アンテナから送信されるので、飛距離は抜群です。そのため、車両基地から少し離れていても受信できます。
新幹線の構内入換無線では、無線機固有のコールサインを使うのが原則。車両側は「幹線+所属会社の略称+列車+数字」で構成されています。先頭車ごとに個別の数字が割り当てられているので、コールサインからどんな車両か分かるのです。
新幹線の構内入換無線で先頭車が判明
もし新幹線の構内入換無線で「幹線西列車1502」と聞こえてくれば、「ハローキティ新幹線」のラッピングを施した500系V2編成の博多方先頭車「521-7002」と判明します。
車両基地での入換作業はもちろん、山形新幹線と東北新幹線、秋田新幹線と東北新幹線の連結作業にも使用。福島駅と盛岡駅では、連結される東北新幹線の車掌が駅に常備されたハンディ機で山形・秋田新幹線の運転士を誘導します。
構内入換無線は、無線で指示された通りに車両が動いていきます。駅や操車場を見渡せるところで受信すれば、鉄道ファンならずとも楽しめるでしょう。(文/おだQ司令)
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ラジオライフ編集部
ラジオライフ編集部 : 三才ブックス
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