不倫サイトの個人情報が大量流出した事件の実態
秘密厳守が鉄則の不倫サイトで、あってはならない個人情報の大量流出事件が発生しました。さらにシステム内のデータベース情報から、botやサクラの証拠までが明らかになったのです。不倫サイトで一体何が起きたのでしょうか? 不倫サイトの情報流出事件の実態に迫ります。
不倫サイトは退会や登録削除も有料
2015年7月、世界規模の不倫サイトがハッキングチーム「Impact Team」から脅迫を受けました。それは不倫サイトを閉鎖しないと、顧客情報3,700万人の個人情報を公開するというものです。
具体的には、氏名・住所・メールアドレス・クレジットカードなどの情報、ヌード画像(会員が送り合ったものなど)をネットに公開するというもの。チームが不倫サイトに宛てた脅迫メッセージは、トップページの画像を女性の頭部を撃ち抜いたものに改ざんされていました。
この不倫サイト、男性は登録・閲覧以外、女性との連絡はおろか退会・登録削除(19ドル)も有料というシステム。事件の発端は、退会料を払ったのに登録削除されないことにImpact Teamが怒ったためといわれています。
不倫サイトのデータをすべて公開
そして、不倫サイトへの脅迫が狂言でないことは、データの一部(100万件)が公開されたことで一目瞭然。しかし、不倫サイトの運営会社は応じなかったため、チームは1か月後にTor経由でのみアクセスできるサイトで残りのデータをすべて公開しました。
これにより、不倫サイトが豪語していた「完璧なプライバシー」は完全崩壊。実名流出で利用していた聖職者が自殺したり、いたずらメールが大量に届く人も続出しました。
また、ロボットによるbotや大量のサクラを証拠付けるものまでが白日の下に晒され、利用者には二重の衝撃が走ったのです。(文/island)
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ラジオライフ編集部
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