Amazonやらせレビューは景表法改正で減るのか?
身分を隠して、自分が勤務する会社の製品やサービスについて絶賛するコメントをネット上の口コミサイトに投稿した場合、ステマ規制の対象となるのでしょうか。その製品やサービスの宣伝担当者や会社の役員といった販売促進を主導する立場にある人物が行った場合、ステマと判断される可能性が高いでしょう。
販売促進はステマ規制となる可能性大
これまで日本ではステマがほぼ野放し状態でしたが、世間の関心が高まる中で2023年10月1日、ステマは景品表示法で禁止されている「不当表示」に指定されました。
このケースでステマ規制は、投稿を行った従業員の企業内における地位や立場、権限に加え、担当業務や目的によって、ステマに該当するかが総合的に判断されます。
まず、投稿者がその製品の販売担当者、あるいは役員といった会社の中枢にいる人物で、販売を促進する目的で投稿した場合はステマ規制となる可能性大です。
Amazonやらせレビューもステマ規制
一方、その製品の宣伝や販売に直接関与していない従業員であれば、基本的には問題ありません。例えば、コンビニの従業員がそのことを伏せて自身が勤務するチェーンの新商品を絶賛する投稿しても、違法とされる可能性は低いでしょう。
ただし、その投稿が会社からの指示で行われた場合は、会社がその投稿内容に関与したとみなされることから、ステマ規制に違反と判断される可能性があります。
営業担当者などが、販売促進の目的で賞賛する投稿をした場合はアウト。Amazonなどではやらせレビューと思われるものも散見されますが、そうした投稿も今後は規制対象となるのです。
ラジオライフ編集部
最新記事 by ラジオライフ編集部 (全て見る)
- YouTubeを広告なしの国から視聴する裏ワザとは - 2024年11月22日
- NHK受信料のBSのみ視聴で割安な特別契約とは? - 2024年11月22日
- 可搬式オービスの速度違反は15km/h未満は無視? - 2024年11月22日
- Catchyは仕事も私生活も役立つ文章生成サービス - 2024年11月21日
- NHKメッセージ消去の裏技「録画」が通用する理由 - 2024年11月21日
この記事にコメントする
あわせて読みたい記事
Amazonで「やらせ」レビューの商品を避ける方法
Amazonやらせレビューした商品を転売して儲ける
ステマ規制後も続くAmazonやらせレビューの手口
LINEチャットで「Amazonレビュー」を検索すると?
オススメ記事
2021年10月、ついに「モザイク破壊」に関する事件で逮捕者が出ました。京都府警サイバー犯罪対策課と右京署は、人工知能(AI)技術を悪用してアダルト動画(AV)のモザイクを除去したように改変し[…続きを読む]
モザイク処理は、特定部分の色の平均情報を元に解像度を下げるという非可逆変換なので「モザイク除去」は理論上は不可能です。しかし、これまで数々の「モザイク除去機」が登場してきました。モザイク除去は[…続きを読む]
圧倒的ユーザー数を誇るLINEは当然、秘密の連絡にも使われます。LINEの会話は探偵が重点調査対象とするものの1つです。そこで、探偵がLINEの会話を盗み見する盗聴&盗撮テクニックを見ていくと[…続きを読む]
盗聴器といえば、自宅や会社など目的の場所に直接仕掛ける電波式盗聴器が主流でした。しかし、スマホ、タブレットPCなどのモバイル機器が普及した現在、それらの端末を利用した「盗聴器アプリ」が急増して[…続きを読む]
おもちゃの缶詰は、森永製菓「チョコボール」の当たりである“銀のエンゼル”を5枚集めるともらえる景品。このおもちゃの缶詰をもらうために、チョコボール銀のエンゼルの当たり確率と見分け方を紹介しまし[…続きを読む]