吉野家の「アタマの大盛」と呼ばれる、ご飯の量は並盛のままで具材を増量した贅沢な牛丼を自宅で再現しましょう。本場の味を出すためのポイントは、肉の質と割り下の配合バランスにあります。材料は、牛肉(米国産または豪州産の切り落としか肩ロース薄切り)400g、玉ねぎ1個半、醤油大さじ5、みりん大さじ4、砂糖大さじ2.5、酒大さじ4、かつお昆布だし400ml、そして白ご飯250gを用意します。

調理の手順としては、まず玉ねぎを薄切りにし、牛肉は食べやすい大きさに切ります(すでに小さく切れている場合は不要)。大きめの鍋にだし汁、醤油、みりん、砂糖、酒を入れて火にかけ、煮立ったらアクをしっかりと取り除きます。この工程を丁寧に行うことで、クリアな味わいの割り下ができあがります。次に玉ねぎを加え、透き通るまで中火で煮ます。玉ねぎから甘みが出てきたら、牛肉を加えます。ここでのコツは、肉を一度に入れずに少しずつ加え、かき混ぜながら肉同士がくっつかないようにすることです。肉の色が変わったら弱火にして5分ほど煮込みます。アタマの大盛は具材が多いので、鍋底の肉まで均一に火が通るよう、時々全体を優しくかき混ぜましょう。煮込み過程で出る脂は取り除かないことが、吉野家らしい風味を出すポイントです。丼に熱々のご飯を盛り、煮込んだ具材を惜しみなくたっぷりとのせます。割り下も適量かけ、お好みで紅生姜や七味唐辛子を添えれば完成です。アタマの大盛の特徴は具材の量にあるので、ご飯に対して具材が2:1以上の割合になるよう豪快に盛り付けましょう。