空き巣の侵入「ガラス破り」の次に多い手口は?
犯罪が少ないといわれる日本ですが、家に侵入して盗みを働くケースは意外と多く、2023年には4万件以上発生しています。その多くは留守中を狙う「空き巣」ですが、人がいても侵入する「忍び込み」も増加傾向。そうした泥棒がどこから侵入し、どのような手口を使うのかを見ていきます。
空き巣は3階建て以下住宅が高リスク
警察庁が毎年発表する「犯罪情勢」には、隙を狙って住居へ侵入する「侵入窃盗犯」の数が掲載されています。2023年の場合、侵入窃盗犯は4万4228件で、前年比で20%も増加しているのです。
誰もいない家に押し入る「空き巣」については、一戸建て住宅が30.5%、3階建て以下の共同住宅が7.3%、4階建て以上の共同住宅が3.8%となっています。ただし、それぞれの戸数が違うため、これだけでパーセンテージの多い一戸建てが危ないとはいえません。
そこで、10万世帯あたりの空き巣件数を見ていくと、2022年のデータでは一戸建て住宅が23.9件、3階建て以下の共同住宅が19.8件、4階建て以上の共同住宅が8.8件となります。一戸建てと3階建て以下では空き巣のリスクが高く、4階建て以上はそれと比較すると低いといえそうです。
空き巣が侵入してくる場所は窓か玄関
一方、就寝時を狙って押し入る「忍び込み」の場合、10万世帯あたりの件数を見ると一戸建て住宅が12.7件、3階建て以下の共同住宅が2.9件、4階建て以上の共同住宅が1.1件と、一戸建ての方が危険です。
また、数は少ないですが、昼間に人がいるにもかかわらず隙を狙って侵入する「居空き」というパターンも、10万世帯あたり1.6件発生しています。
侵入パターンを見ていくと、空き巣の場合「ガラス破り」がトップで1万8823件、次が「無締り」の1万4040件となります。忍び込みの場合、無締りが6432件と圧倒的に多く、ガラス破りは2236件に留まります。この傾向は居空きでも同様なので、在宅中も常に玄関や窓の施錠を確認することが、当然ですが重要といえそうです。
ラジオライフ編集部
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